県など呼びかけ 優秀な人材確保
県と広島労働局などは、就職活動中の大学生らを対象に毎年行ってきた合同就職面接会「就職ガイダンスひろしま」で、初めて外国人留学生にも参加を 呼びかけることを決めた。日本での就職を望みながら苦戦している留学生と、留学生を正社員として雇いたいが、アピール力の弱い地元企業との橋渡しをする。 今後、労働力人口の大幅な減少が予想される中、専門的な技術・知識を持った優秀な人材を国籍を問わず確保する狙いもある。面接会は6月17日、広島市西区 の広島サンプラザホールで実施する。
県の推計では、県内の労働力人口(15歳以上の就業者と完全失業者を足した数)は、2006年の148万人から17年には138万人に減る見通 し。今後、PR力などの弱い中小企業の人材確保が特に困難になると予想されるため、県は今年1月、県中小企業団体中央会など4経済団体や9大学など計16 団体と「県若年者就業等促進協議会」を設置し、地元企業の人材確保支援に乗り出した。
一方、県内の留学生は、1997年の879人から2007年は2082人と2倍以上に。広島大キャリアセンターによると、日本企業への就職を望む留学生が増える中、「どの企業が留学生を求めているのかわからない」と悩む留学生も多いという。
このため県は留学生と地元企業の出会いの場として、合同就職面接会に注目。参加企業180社に留学生を正規採用する意思を尋ねたところ、製造業、 サービス業などの約25社が採用に前向きだった。過去に中国人留学生を採用した地元製造業者からも「中国に進出する際、相手企業との交渉などで助けても らった」と好意的な声が寄せられたという。県は、地元企業の採用意欲は高いと判断し、留学生に面接会への参加を呼びかけることにした。
県雇用人材確保課は「就職に苦戦している留学生と、留学生を採用したいが、自社の力だけでは難しいと悩んでいる地元企業を支援したい」としている。
面接会は午後1~4時30分。参加無料。企業のPRのほか、留学生を対象にした個別面接も随時行う。問い合わせは、県若者就業サポートセンター(082・224・1032)。
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