2008-05-21

けいざい・しずおか:30代の人材・知識が不足--県西部振興センター調査 /静岡

:::引用:::

 県西部にある製造業の企業の約3分の2が、30代の技術・技能者の人材不足や基礎的な知識の不足を感じていることが、県西部地域地場産業振興センター(浜松市東区)の調査で明らかになった。多くの企業で若手世代の技能伝承や人材確保が課題になっている現状がうかがえる。

 調査は県西部地域の1000社を対象に07年11月に実施し、190社が答えた。技術・技能者について、年代別の過不足状況を聞いたところ、 「50代以上が過剰」と答えた割合が20・5%だった一方、「30代が不足」と答えたのは61・1%に上った。また、基礎力不足を感じる世代を複数回答で 聞くと、20代以下が43・1%、30代が71・5%だった。

 また、従業員300人以上で、技術や技能を継承する取り組みを実施していない企業は6・7%だったのに対し、29人以下の企業ではその3倍以上が実施していないこともわかった。

 同センターは「(人材や技術力などは)高齢の技術・技能者の再雇用で維持している企業が多いが、それではいつまでも持たない。現場任せにせず、会社全体で技術伝承に取り組まないと対応できない」と警鐘を鳴らしている。
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