2008-05-21

「ただでいいから置いてもらえないか」と考える技術者不足の現状

:::引用:::

「国土交通省の発注案件は、技術の勝負になっている」。ある建設会社の幹部はこのように話す。国交省では、価格と技術で落札者を決める総合評価落札 方式の入札が一般的になっている。本来ならこの二つの要素を勘案した勝負になるわけだが、先の幹部によれば、各社の入札金額が低入札調査基準価格付近に集 中して差がつきにくい状況で、技術提案の内容を高めなければ勝負にならないのだという。

準大手以下の建設会社に話を聞くと、技術者の確保に頭を悩ませているところは多い。総合評価落札方式の入札に参加するための要件として求められる同 種・類似工事の経験を持つ配置技術者のやり繰りがたいへんなのだという。限られた技術力をどの地域のどの入札案件に投入するのかについて、本社でコント ロールしている会社もある。そのような会社では、支店が売上目標を達成したいと考えて手を上げたとしても、全社的な判断から「待った」がかかることもあ る。


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