フィリピン人の女性がヘルパー2級の資格を取るまでの過程を、きのう、お伝えしましたが、人手不足の介護業界は労働市場を開放し、外国籍の人でも受け入れようとしています。
外国人の活用をどう考えるのか、介護の現場で聞きました。
先月、ヘルパー2級を取得した10人の在日フィリピン人は全員、日本の介護施設などへの就職を希望しています。
彼女達は、日本国籍を持っていますが、いま、日本政府は東南アジア諸国と現地の介護士などを受け入れるための制度作りを進めています。
EPA=経済連携協定に基づき、介護現場の労働市場を開放し、早ければ、今年中にもまず、インドネシア人介護士が来日します。
将来、日本とフィリピン両国がEPAを批准する場合には、今回、ヘルパー2級を取得した在日フィリピン人達に、日本の介護現場での先駆者になって欲しいとの思いがあります。
在日フィリピン人のヘルパー養成講座は原則、日本人と同じ内容でしたが、一つだけ特別なカリキュラムが用意されました。
介護の現場で使う頻度が高い単語や、日本語特有の丁寧語や謙譲語の言い回しを学習します。
来日しておよそ3年の在日フィリピン人のヒナガ・ロデリンさん、この日はヘルパー2級の実習です。
デイサービスで高齢者と触れ合います。
一緒にゲームに参加したり、施設と自宅の送迎に付き添ったりと、大忙しの一日でしたが、コミュニケーションに大きな問題はありませんでした。
受け入れた施設側も、基本的に言葉の問題は少ないとした上で、日本を知ってもらうための教育体制の充実を求めています。
少子高齢化で、若い労働力の減少が続く日本において外国人の手を借りるのは、避けられないという見方が広がっています。
「介護現場で外国人が働く」
そんな光景が当たりまえになる時代が遠くない将来、到来するのかもしれません。
英語が公用語ではない国としては、15年以上前から、台湾が外国人を受け入れていて、日本でも人材をどうやって集めていくのかが、課題といえます。
専門家によりますと、優秀な人材の争奪戦は、すでに世界的な規模で始まっているということです。
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