2008-05-15

「九州地域組込みソフトウェア関連産業実態プレ調査」に関する調査結果について

:::引用:::
九州経済産業局は、成長が期待される組込みソフトウェア分野における今後の戦略検討と九州地域の企業等の「顕在化」に資することを目的に、九州半導体イノベーション協議会(SIIQ)の協力を得て、実態プレ調査を実施しました。

 本調査では、ソフトウェア関連企業の組込み関連事業の取り組み等について調査するとともに、九州内にマーケットと開発拠点を有する展開可能性のある製造企業分野についても調査しました。
(回収率:ソフトウェア関連企業20.8%、製造業19.4%)

  1. 回答のあったソフトウェア関連企業のうち、過半数は福岡県(54.5%)、従業数は約半数が29名以下、4分の1が99名以下と中小企業が大半。
  2. 回答企業のうち5割が現在組込みシステム関連事業に取り組んでおり、取り組んでいない企業も3分の1は今後参入予定。事業分野は組込みソフトウェア開発が8割、最終ターゲットとなる機器は「情報通信端 末機器(53.5%)」「自動車(49.5%)」の2つが突出。
  3. 組込みシステム開発事業の成長性は回答企業の6割が成長を見込む。
    自社の今後の取り組みとしては、拡大予定の企業が7割と高い期待。
  4. 組込みシステム関連技術者の充足度は「かなり不足」が過半数を超え、「少し不足」も4分の1を超えるなど人材不足が深刻。
  5. 販売先は「九州・沖縄(46.5%)」「関東(38.4%)」の2つが突出して高く、他方外注先は、「九州・沖縄(37.4%)」が圧倒的に高い。このことから九州域内の組込み開発業務は関東を中心とした業務の二次・三次の下請け構造になっていると考えられる。
  6. 回答のあった製造企業のうち、組込みシステム関連事業に現在参入している企業は3割で、今後参入を予定する企業は6%と低い。人材不足への対応として、「社員を自社で教育」「専門人材の中途採用」がそれぞれ6割と高いものの、「アウトソーシングで対応(26.7%)」がソフトウエア関連企業の2倍以上高い。外注先では、「九州・沖縄」に次いで「関東」が高く、九州の製造業の組込みソフト開発業務が関東にとられている現状。今後組込み分野での域内ソフトウェア企業との連携の余地があるともいえる。 
図表2-1 所在地
所在地別グラフ
図表2-12 最終ターゲット
最終ターゲットグラフ
図表2-16 今後の自社の取り組み
今後の自社の取り組み割合グラフ
図表2-17 組込み人材の充足度
組込み人材の充足度グラフ

<別添資料>

 九州地域組込みソフトウェア関連産業実態プレ調査(PDF形式:512KB)


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