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中国国内において約 70%という圧倒的なシェアを誇り、多くの中国ネットユーザーからの支持を集める検索エンジン「百度(Baidu)」。今年1月には日本でも本格サービス を開始、目にしたことのある人も多いだろう。今回は検索エンジンの世界シェアで、Google、Yahoo!に次ぐ3位を誇る百度の生い立ちと成長の過程 を探ってみる。
【中国人のための中国語検索エンジンを】
2000年1月、中国のシリコンバレーと呼ばれる北京市中関村に百度公司が誕生した。百度公司の創業者であり、現CEOである李彦宏氏は、北京大学情報管理専門学部を卒業後に米ニューヨーク州立大学に留学し、コンピューターサイエンス修士号を取得した。
その後、ダウ・ジョーンズ社やインフォシーク社に勤務、さまざまな情報システムの開発業務に従事した。96年には検索アルゴリズムに関する特許も取得している。
百度公司を創業した李氏は、「中国人のための中国語検索エンジンを作り出す」ことを目標に掲げ、2001年8月にベータ版「百度」を公開、翌年11月には音楽ファイルの検索機能を追加し、中国ネットユーザーの圧倒的な支持を得る事に成功した。
しかし、この音楽ファイルの検索機能が著作権侵害を助長しているとして、音楽レーベルから提訴されることになる。音楽レーベルはサービスの停止と損害賠 償を求めたが、北京高級人民法院は「百度は検索結果を表示しているだけで、権利を侵害しているとは言えない」として無罪判決が言い渡された。
【世界で最も競争力のある検索エンジンに】
その後、百度公司は検索サービスだけでなく、ニュースの配信やQ&Aサービス、掲示板など新しいサービスを続々と追加、2005年8月には米ナスダック上場を果たした。
また、創業者の李氏は06年12月に米ビジネス誌「ビジネス・ウィーク」によって「2006年ベストビジネスリーダー」の第4位に選出されたほか、07年12月には中国企業株として初めて「ナスダック100」の指数構成銘柄にもなっている。
中国の検索エンジン市場の中で、Google(中国名:谷歌)やYahoo!(同:雅虎)を抑え、約70%のシェアを確保し、中国最強の検索エンジンとなった百度は、2008年1月23日、日本での検索エンジンサービスをスタートした。
日本ではGoogleとYahoo!が圧倒的な強さを誇っているが、同社は「複数の検索エンジンを利用するユーザーのためのセカンドサーチエンジン」を 目指すという。現在、百度公司は「2012年までに世界で最も競争力のある検索エンジンになる」という新しい目標に向かって進んでいる。写真は百度公司 CEOの李彦宏氏。(
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