北京(AP) 中国政府は10日までに、外国人観光客のチベット自治区への立ち入りを禁止する措置を、今後も継続するとの方針を示した。政府は先週、立ち入り規制を5月1日に解除すると発表していたが、急きょ方針を変更したとみられる。
現地の旅行業者によると、政府機関のチベット観光局から今週、外国人の旅行手配を中止するよう、緊急の通達があった。同局は理由として、北京五輪聖火を5 月に世界最高峰エベレストの山頂へ運ぶ計画や、自治区ラサの治安への懸念を挙げたという。同局の職員も電話取材に対し、匿名でこの決定を確認した。
昨年は5月だけで3000‐4000人の外国人観光客の旅行を手配したというラサ市内の業者は、「われわれの商売だけでなく、中国全体の観光市場が大きな打撃を受けることになる」と、不満を隠せない表情だ。
中国は今春、聖火リレーやチベット騒乱を背景に、チベット側からのエベレスト登山許可証の発行を中止。その後ネパール側にも同様の措置を要請したため、エベレストへの登山は6月まで不可能となっている。
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