[上海 15日 ロイター] 中国の金融当局者は15日、世界的な金融危機を受けても、中国は金融改革・革新の速度を落とさない、との見通しを示した。
上海金融工作委員会副書記のWu Jianrong氏は銀行関係者の会合で「今回の危機は、将来の成長への明確なビジョンをわれわれに与え、これによりわれわれの銀行システムへの自信が深まった」と述べた。
同氏はさらに、オフショアの人民元取引センターを創設し、今後12年間で上海をアジアの金融中心地に発展させるという政府計画を強調した。
「中国は米国の危機から学び、強固な金融システムを築くべきだ」と述べた。
主に政府による厳格な資本規制のため、中国の銀行は、多くの欧米銀行が損害を受けた世界的な金融危機の影響をほぼ免れた。
中国人民銀行上海支店長のHu Xiping氏はこの会合で、世界の危機によって中国の金融改革は抑制されない、との見通しを示した。
同氏は「金融機関は内部のリスク管理を強化する必要がある。ただ、われわれは、金融改革とともに、中国の金融市場の発展、拡大を奨励し続ける」と述べた。
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