2008-10-14

「カルビを上カルビにできる」 円高、海外旅行客は歓迎

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 世界的な株安に伴い、円が急騰——。3連休初日の11日、海外へ出かける旅行客からは、円高を歓迎する声が上がった。ただ、景気後退への不安も大きい。

 福岡市の博多港国際ターミナルは、高速船ビートルで韓国・釜山へ向かう人たちで午前8時半の始発からにぎわった。ウォンに対しても円高。ターミナル内の銀行窓口には円をウォンに替える長い列ができ、銀行は「1人10万円まで」と限度額を設けた。

 職場の友人と旅行する福岡市南区、会社員篠崎友美さん(31)は「同じお金を払って、これまではカルビだったのが上カルビを食べられる。買い物やマッサージも少しだけぜいたくできそう」と出発が待ち遠しい様子だった。

 出国審査場近くのソファで休んでいた同市博多区の自営業男性(45)は「国内の物価上昇を考えれば、ウォン安で浮いた分なんてすぐに吹き飛んでしまう」と複雑な表情。「帰国したら財布のひもを締めないと」と話した。

 旅行会社は円高への期待感がにじむ。格安旅行で知られるエイチ・アイ・エス(東京都)は円高・ユーロ安を反映し、学生向けの企画旅行の値下げを検討し始めた。担当者は「欧州は学生に人気だが、燃油サーチャージが高くてあきらめる人もいた。為替を生かして値下げをして、行きたい気持ちを後押ししたい」と話した。

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