検索エンジンマーケティング(SEM)を手がけるアウンコンサルティングは11月7日、アジア圏におけるソーシャルネットワーキング・サービス (SNS)の概況についてまとめた。アジア圏における独自SNSの隆盛は、依然として米国発ビジネスモデルの追従とみる向きが強いが、収益モデルなどの独 自化が進んでおり、単なるローカリゼーションにとどまらない発展を遂げているという。
たとえば、中国の「Wealink」と「WangYou」 はいずれもベンチャーキャピタルから出資を受けており、前者はビジネスパートナーの検索や採用活動など商目的に対応する機能を、後者は動画アップロード機 能を特徴とする。Wealinkは中国最大規模をうたう。またWangYouは800万人のユーザーを抱えており、ほかの幾つかのSNSとともに「中国版 MySpace.com」へ成長する可能性があるとみられている。
「FaceRen」は各国の大学に在籍する中国系学生や研究者を対象とするSNSで、トップページに会員が所属する大学名ごとの人数を表示している。またインターネット・ラジオ機能などを特徴とする。
日本にも進出した韓国「CyWorld」は、売上げの80%がSNS内で使えるツールやアイテムの使用料、20%が広告収入と、独特な収益モデルを持つ。20~29歳までの若者層で9割のシェアを誇り、1日に訪問するユニークユーザー数は約90万人という。
インド「Rediff Connexions」はビジネス用途向けのSNSで、140万人のユーザー、1万8000のグループ(コミュニティ)を持つ。
これら5サイトを含め、アジア圏のSNSのほとんどは、会員獲得のため登録自体には料金のかからないシステムを採用する。会員数に伴うページビュー (PV)の増加により、広告売上げを拡大するのが主要な収益モデルだが、サイワールドのようなツール/アイテム販売のほか、音楽配信やアバター(マスコッ トキャラクター)作成による課金も広まっているという。
●●コメント●●
0 件のコメント:
コメントを投稿