【北京7日椛島滋】中国国営通信の新華社は7日、主に乳幼児がかかる感染症の手足口病が中国各地で流行、今年に入り28人が死亡したと報じた。感染 者は約1万6000人。衛生状態の悪さや情報開示の遅れから感染が拡大、呼吸器系の病気などを併発し、死亡したとみられている。発症のピークは6‐7月と され、北京五輪を8月に控えた中国政府も感染拡大防止に乗り出した。
新華社電などによると、手足口病は、22人が死亡した安徽省を中心に3月から流行している。当局の対応の遅れなどから、感染者は広東、浙江、湖北など各省と北京、上海両市にも拡大し始めている。
このため、中国政府も5月に入り対策を本格化。衛生省は手足口病を法定の「感染症」に指定。「手足口病予防治療総指揮部」を設置し、専門家が各地に入り、 治療や予防措置などを始めた。中国外務省の秦剛副報道局長は6日の定例会見で、感染拡大について「中国政府は極めて重視しており関係当局が有効な対策に着 手した」と述べた。
手足口病は、手や足、口の中に発疹(ほっしん)ができ、通常は発熱などで治るが、今回の直接の死因は、心臓や肺など多臓器の不全が多いという。中国では昨年も山東省で1000人規模で流行し、情報開示と対策の遅れが批判された。
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