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本連載第21回「外国人社員の活用目的―グローバル採用3.0の時代」では、会社に入ってくる外国人社員は時代によって採用理由が異なってきていることをご紹介しました。
現在はグローバル採用3.0の時代に突入しており、日本企業が業種・業界・規模問わずにおもに若手外国人社員を採用していますが、実は「グローバル採 用」にはその用語を使う企業・担当者によって意味が異なる場合があります。今回は「グローバル採用」の種類についてご説明しましょう。
■グローバル採用の5分類
まず、以下に5種類のグローバル採用をご紹介しましょう。
1.現地社員を海外で採用
通常、日系企業が海外で採用する場合です。日系企業が海外で雇用している現地法人従業員数は436万人と過去最高に達しており、中でもアジアにおける現 地従業員数は多く、アジアで305万人、このうち中国にいたっては141万人となっていいます。(ともに2005年度、経済産業省調べ)
2.日本人社員を海外で採用
「現地採用」といわれている採用です。世界中に進出している日本企業では以前から見られたものですが、昨今では中国での現地採用が増加しています。特に中国では若手だけでなく、シニアの採用が増えているのも特徴でしょう。
3.外国人留学生を日本で採用
留学生の日本国内での就職は増加しており、2006年には8272人と過去最高になりました。留学生の就職には以下のような特徴があります。
(1)出身国は中国が圧倒的に多い(全体の72.5%)
(2)就職先業種はサービス業の割合が大(同71.9%)
(3)資本金5000万円以下が過半数をしめる(52.9%)
(4)従業員数は50人未満の企業割合が最多(42.1%)
(5)職務内容としては、多い順に「通訳翻訳」、「情報処理」、「販売営業」
4.海外の大学を卒業した日本人留学生を日本で採用
日本人留学生の帰国就職は、アメリカなど日本人留学生が多い地域を中心に日本企業が現地出張説明会・採用活動を行うものです。ボストンのジョブフェアなどは有名で、大手企業から中堅企業までがブースを出しているようです。
5.海外の大学を卒業した外国人を日本で採用
筆者がグローバル採用3.0と呼んでいる分野です。海外高度人材といわれるエンジニアだけをとってみても、日本には3万5000人ほどいます(2006年)。01年が2万人弱でしたから、この数年で相当な伸びを見せていることになります。
今回ご紹介してきたように、グローバル採用は「日本人か外国人か」「国内か海外か、もしくは海外から日本か」などにより5つに分類することができます。皆さんの職場の「グローバル採用」はこのうちどれにあてはまりますか?
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2008-05-01
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