2009-12-24

UPDATE1: 中国、適度に緩和的な金融政策維持しつつ融資抑制へ

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 [北京 23日 ロイター] 中国人民銀行(中央銀行)は23日、来年も「適度に緩和的な金融政策」を維持することを確認する一方で、新規融資の抑制はより厳格に行う方針を示した。
 四半期に一度の金融政策委員会終了後に出した声明で示した。金融政策の柔軟性を高めるとも表明した。

 声明は、12月すでに発表された当局の声明を踏襲する内容。投資家は中国が景気支援型の超緩和政策を2010年に段階的に解除していく方針と受け止めた。

 声明は「われわれはマネーや信用の伸び率をコントロールし、金融機関が安定的に融資し、過度な変動を防ぐよう誘導する」としている。

 今年、中国の新規融資は過去最高の9兆5000億元(1兆4000億ドル)と昨年のほぼ2倍になる見込み。

 政府の予想を超える融資の急増は、不動産・株式投機に向かい、資金を必要としている企業にまわっていないとの懸念が生じている。

 人民銀行は「環境汚染をもたらすエネルギー集約産業、過剰生産能力が問題となっているセクター、新規プロジェクト向けの融資を厳しく管理していく」と表明した。

 <融資抑制で指針>

 融資抑制に関して、人民銀行は銀行監督当局などの当局と共同で声明を出し、銀行が重点をおくべき融資先や、融資以外の資金調達のありかたについて、具体的な指針を示した。

 その骨子は以下の通り。

 ─銀行には、政府の産業政策に沿う企業やプロジェクトへの「タイムリーで効果的な」信用供与を求める。政策に合わないプロジェクト、設備過剰問題を抱える業種への融資はしないよう求める。

 ─温暖化ガス削減プロジェクトへの支援を強化。エネルギー集約セクター、環境汚染をもたらすセクターへの融資を禁止。

 ─代替エネルギー、省エネ、環境保護、新素材、新薬、電気自動車などの分野への金融支援を強化。

 ─設備過剰業種、政府の優先政策に沿わない企業が債券・株式発行で資金を調達することを禁止。

 ─重要な技術・機器の輸入に向けた融資拡大を銀行に求める。

 ─高い技術を持つ製品などの世界シェアを維持するため、主要企業が海外で販売・マーケッティング網を構築するのを支援。

 ─海外でエネルギー、鉱物資源を取得する主要企業への金融サービスを拡大。

 ─個人金融を充実化させ、試験的に消費者金融業者を展開させる。自動車金融も促進する。
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