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こんにちは。副編集長の大谷です。先日、プライベートで上海に行ってきました。上海は3回目で前回行ったのは4年ほど前ですが、さすが発展めざましい地域だけあって、行くたびに様相が変わりますね。
今回、特に印象的だったのは、サービスレベルが目に見えて向上したことです。
例えば空港のスタッフ。以前はニコリともせず、それがあまりにも当たり前なので特に不快にも感じなかったくらいですが、今回は発券カウンターのお姉さんも税関のお兄さんも「どうぞこちらへ」などと言ってはニッコリ。笑顔を絶やさず、愛想が良いので驚きました。
飲食店でも、笑顔で迎えてくれるのはもちろんのこと、特に高級店でなくても、「この料理は子供用に唐辛子を抜いて」「この料理は肉抜きで」といった細かい要望に気持ちよく対応してくれるので、「へえー」と感心。食べ切れずに残した料理も、それを持ち帰る習慣自体はもともとあるのでしょうが、使い回しのきくプラスチックの食品保存容器に詰めてくれる(少なくとも私たちが持ち帰りをリクエストした3軒ではどこも!)、気が利くサービスだとありがたく思いました。
極めつけは、「海底労火鍋」という店です。店員がいつもニコニコし、食べ方などを丁寧に説明してくれるのは言わずもがな。料理を待っている間にはフルーツや子供向けのソフトドリンクをサービスで提供してくれるし、おしぼり係の女性がいて、タイミングを見計らっては何度も熱々のおしぼりを持ってきて交換してくれる。お客が自分たちで鍋に具を入れようと具材に手を伸ばしたり、お箸を落としたりすると、すぐに店員がダッシュで駆けつけてくれる。
さらに、トイレも清潔で、化粧台にはきれいに花が飾られ、麺棒やコットンなどのアメニティも充実。手を洗うときにはトイレ係の人が手にハンドソープをかけてくれ、洗い終わるとペーパータオルを手渡してくれる(チップは不要)……といった具合。ちょっとやり過ぎで笑ってしまうところもあるけれど、とにかくサービスを大事にしているのに感心しました。
ちなみに、ここまでやるだけあって、この店はさすがに常に満席の人気店で、ウエイティング客へのサービスが充実しているのも特徴。お客は待っている間、広いウエイティングルームで小菓子を食べながら将棋などのゲームに興じたり、無料で靴磨きやネールアートをしてもらえたりもします。
ちょっと前までは「サービス」や「おもてなし」という言葉が似合わないように感じられたこの国で、サービスを売り物にする店が出てきたことに時代の変化を感じるとともに、今後、万博などを境に、注目に値する飲食店がますます増えていくだろうことを確信しました。
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