2009-12-17

羽田空港国際化で増える? 外国人児童生徒の日本語教育充実へ

:::引用:::
 来秋の羽田空港国際化に向け外国人児童生徒が日本語を学ぶ態勢づくりを進めている大田区は、本年度の小学校に続き、来年度は中学校でも日本語学級を開設する。日本語学級では、日常会話には困らないが、授業にはついていけないという児童生徒の学習を個別指導で援助する。(松村裕子)

 区内に住む外国人は増加傾向にあり、外国人の児童生徒は中国やフィリピンなどアジアを中心に約百四十人。空港の国際化でさらに増えると予想され、区は二〇〇八年度から日本語指導の態勢強化に乗り出した。

 この年から、来日したばかりで日本語が分からない児童生徒に初歩から日本語を教える教室で、一人四十時間の指導を六十時間に拡大。小学一~四年生は、民間業者の講師が児童の学校まで出向き、五年生以上は蒲田小、蒲田中に通う。年約百人が単語や日常会話を習っている。

 ただ、六十時間の学習を終えて日常会話ができるようになっても、高学年になるほど、授業にはついていけないのが現状。本年度から、小学五年生以上はさらに最長二年間、日本語がネックになって理解できない国語や算数・数学などの教科学習で個別指導を受けられるようにした。小学生用に専任教員二人がいる日本語学級を蒲田小に開設。約十人が通っている。

 さらに、来年度は中学生用の学級を蒲田中に設ける。十七人が通う予定。再来年度以降は、蒲田から遠い地域の児童生徒も利用しやすいよう、他校での教室や学級の開設を検討している。

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