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日本の日用品メーカーが、タイにシャンプーの新商品を相次ぎ投入している。クラシエホールディングス傘下のクラシエホームプロダクツ(東京都港区)が市場参入したほか、花王も取り扱いブランドを増やした。タイでは、美容に関心のある若い女性を中心に、日本製品への評価が高まっている。品ぞろえの拡充をてこに、東南アジアに早くから進出し、圧倒的なシェアを握る米P&Gなどの海外大手を追撃する。
クラシエは、8月に主力ブランドの「いち髪」を投入した。シャンプーとコンディショナーを、アジアに多くの店舗を持つ香港のドラッグストア大手ワトソンズで販売し、来年にはスーパーなどにも販路を広げる。海外販売はタイが6カ国目で、東南アジアではミャンマー、ベトナムに続き3カ国目となる。
このほか9月末からは低価格ブランド「ナイーブ」も展開し、品ぞろえを充実させる。
花王も1日、10~20代の女性向けシャンプー「エッセンシャル ダメージケア」を、ドラッグストアやスーパーで発売した。髪の傷みを補修する成分を配合し、健全な状態に保つのが特徴で、髪の調子を整えるコンディショナーを含む8商品を発売。価格は日本国内より若干安くした。エッセンシャルは日本と台湾、香港で販売しており、東南アジアでは初の販売となる。
タイでは主に30代以上が対象の「アジエンス」を昨年から展開している。ブランドを増やすことで、同国でのシェア(金額ベース)を現状の2%から、半年後には6%に引き上げる。また、タイと同時にシンガポールでも髪の傷みを防ぐトリートメントを含む10商品を発売。東南アジアの他の国での展開も検討していく。
花王によると、タイでは日本のファッション雑誌がそのまま流通し、それらの情報の広まりから日本の流行を取り入れたり、シャンプーを含む日本の美容関連商品や衣料品に関心を寄せる人が増えている。
このため、一部海外メーカーでは、容器に日本語が表記されたシャンプーを販売しているほどだ。花王とクラシエも、現地語の成分表示シールを張った日本の商品を輸出する。クラシエは新商品について、「日本製品に興味を持ったりあこがれるすべての人が対象」と話す。
各社では、日本と東南アジアは髪質などで似ている面が多いことも販売の追い風になるとみている。今後は日本と東南アジアを一体の市場とみなし、シェア拡大を図る日本メーカーが増えそうだ。
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2009-09-28
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