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激動中国――金融危機に端を発した経済低迷期間をようやく脱し、中国進出企業の関心は「内陸攻略」へとシフトし始めている。旺盛な市場ニーズと底知れぬ潜在力をもった同エリアにいかにアプローチしていくか――そのうえで組織の“人材力”“実戦力”強化が大きな命題となる。従業員のモチベーションを向上するためにはどうすればよいのか、企業体としての組織求心力の向上を期すためにはどうすればよいのか、そんな「持続的成長」を期すうえでの企業の課題を人材育成という視点から解決を図るのがサイコム・ブレインズのミッションである。今春、上海に法人を設立。HR領域での実績と豊富な中国での経験を買われ、サイコム・ブレインズ上海(思康博企業管理諮詢上海)の総経理に就任したのが林久美子氏である。
――「人と組織の持続的な成長」をビジョンに事業展開されています。
サイコム・ブレインズはもともとMBAなどの戦略研修を得意とするサイコム・インターナショナルと、営業研修や若手研修を強みとし、商標登録したコンテンツを豊富に備えるブレインズという研修専門会社が合併し、昨年10月に設立いたしました。
企業研修においては、企業の個別ニーズに応じたカスタムプログラムを企画・実施し、高い受講満足度とリピート率を実現してきましたが、今回の合併によって、企業としての戦略の「策定」フェーズ(戦略立案力と強化するための経営戦略、ファイナンス、マーケティング、論理的思考などのプログラム)と「実行」フェーズ(戦略遂行力を強化するための営業戦略、交渉スキル、ビジネスコミュニケーション、コーチングなどのプログラム)の双方に対応した幅広いプログラム内容をお客様にご提供することが可能となりました。
――近年はアジアに拠点を続けて設置されました。
中国現地の日本企業に向けた中国人社員研修のお手伝いは、以前から手がけてきました。日本サイドで企画し、講師の調達は中国の研修会社に依頼するなどして、実績を積んできています。2007年にシンガポール拠点ができてからは、中国語で教えられるシンガポール人講師を派遣するなどして対応してきました。
現在、日本企業の中国拠点は、従来の生産拠点を主体としたものから、営業・マーケティング、あるいは製品開発の拠点へとその機能が変化してきています。人材育成も中国拠点が行う重要な機能となり、自社の経営課題、ビジネス環境、人材の意識やスキル状況を踏まえ、中国拠点が経営施策を自ら決定するようになっているのです。こういったお客様を取り巻く状況変化に対応するべく、今春、上海拠点の設立に至りました。
弊社では日本語、英語、中国語、タイ語のいずれでも提供が可能な研修コンテンツを着々と増やしつつあります。日本本社とアジア本部(シンガポール)が協力しながら、それぞれの資源を有機的に活用し、中国、日本だけではなく、アジア規模での人材開発をサポートできるのが私たちの強みです。
たとえば、中国で英語による研修を行いたいといったニーズにも弊社では対応が可能です。
今後中国人幹部社員の育成がますます必要となってくると思われます。ポストが人を育てる、とは言いますが、単なる座学ではなく、業務上の課題解決をしていくアクションラーニングのような研修方式がふさわしいと思います。弊社が13年にわたる研修実績のなかで有効性を実証できたもの--たとえば、ロジカルシンキング、実課題を題材にした課題特定・解決型アクションラーニング、ビジネスプラン策定やHPC、UPAなどの弊社の商標登録によるコンテンツ--を、中国のビジネス環境、社員の意識やスキル状況に応じて、時にはカスタマイズしながら提供していく予定です。(情報提供:ウェネバー)
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2009-09-09
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