2009-09-25

上海株24日、3日ぶり小反発 銀行株堅調で安心感、後場に上昇

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【NQN香港=桶本典子】24日の中国・上海株式相場は3日ぶりに小幅に反発した。上海総合指数の終値は前日比10.833ポイント(0.38%)高の2853.554だった。前日の米原油先物相場の下落を受けて資源株などに売りが先行したが、中小型の銀行株が値ごろ感から買われたことで、次第に買い安心感が広がり、指数は後場になって上げに転じた。

 上海浦東発展銀行や華夏銀行、興業銀行といった中小型の銀行株はいずれも4%超と大幅に上げた。中国工商銀行、中国銀行など時価総額の大きい銀行株も次第に買いが優勢になった。市場では「中小型の銀行株は出遅れ感があり、割安とみた投資家の買いが入った」(大唐金融集団上海事務所の洪海・上海首席代表)との声があった。地合い改善に伴い、上海新黄浦置地をはじめとする不動産株や、宝山鋼鉄などの時価総額上位銘柄にも買いが入った。朝方に売りが先行した中国石油天然気や中国石油化工などの資源株も後場に上げに転じた。

 半面、前日の米金先物相場の下落を嫌気し、中金黄金は下落。武漢鋼鉄や馬鞍山鋼鉄など鉄鋼株の一角も売りが優勢だった。華電国際電力、中国連合通信、貴州茅台酒がさえない。

 上海の米ドル建てB株指数は3日ぶりに小幅に反発した。終値は前日比0.101ポイント(0.05%)高の199.199だった。
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