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福井経済同友会(増田仁視代表幹事)が福井県内の会員企業に対して行ったアンケートで、高校新卒者を重視する採用方針の企業が、全体の5・7%にとどまったことが、18日わかった。同友会は、雇用の受け皿となっていた製造現場で、〈社会人としての自覚に乏しい〉高卒の正社員から、〈即戦力になる〉派遣社員などへの切り替えが進んでいるとして、「このままだと景気が回復しても、高卒者の求人はさほど増えない」と指摘している。
アンケートは7月に実施。高卒者の採用実績がある212社が対象で、うち58・0%の123社が回答した。
今後の採用で重視する学歴、経歴は、大卒者が33・3%と最多。中途採用が14・6%、短大・専門学校卒は11・4%で、高卒者の厳しい状況が鮮明になった。このことについて、同友会は「派遣社員や外国人労働者の採用が進んでいるためではないか」と分析する。
2010年春の高校新卒者を採用予定の企業は、25・2%で、このうち、採用人数は「横ばい」が51・6%で、「半分以下」「20~30%減」が各6・5%を占めた。これまで高校生を採用してきた企業からは「あいさつなど社会人としての基礎が出来てない人が多い」「休みが多かったり、長続きせず辞めた」などの不満が出ている。
福井労働局によると、来春高校卒業予定の求職者1人あたりの求人数を示す求人倍率は、7月末で0・90倍と、5年ぶりに1倍を切った。業種別の求人数は、製造業が前年同期比52・5%減と大幅に落ち込んでおり、就職希望から進学に切り替える生徒もいるという。
同友会は、協調性やコミュニケーション能力、積極性など企業が重視している力を高校生に身につけさせて就職支援をするよう求め、近く福井県や福井県教委に提言をする予定。
一方、福井県労働政策課は「不況だからこそ、優秀な人材を確保するチャンス。企業は長期的な視点を持ち、1人でも多くの高卒者を採用してほしい」と呼びかけている。
(2009年9月19日 読売新聞)
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2009-09-25
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