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中国経済の「成長の形」を巡る議論がかまびすしい。つい最近日本でも話題になったのは、中国の今年4~6月期の「7.9%」という成長率。これは国内総生産(GDP)の伸び率を対前年同期比で見たもので、第1四半期(1~3月)の同6.1%増からの大幅加速である。この結果、今年上半期の同国成長率は7.1%という世界の主要国の中で例を見ない高い成長率となり、世界中の株式市場で注目の的となった。金融危機の影響が長引いている欧米や日本に比べ、中国の比較的早い景気回復は刮目に値する。
その発表からしばらくして7月の下旬に中国政府から発表されて注目された数字は、「中国の4~6月GDPの伸び率は、前期比で年率換算14.9%に達していた」という人民銀行の試算である。これは同行のマクロ経済情勢分析として発表されたもので、4~6月のGDPを対前年同期比ではなく前期(1~3月期)比ベースで見ると、その伸び率は季節調整済み年率換算で14.9%だったというもの。これは今年1~3月の同伸び率よりもさらに6.4ポイント高い。つまり、中国の成長率は昨年10~12月を起点に「順調に加速している」ということだ。
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