2008-12-24

富山商店街高齢化 10年前から600店減

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県内の商店街振興組合が今年、19組合、約1300店舗と10年前に比べ5組合、約600店舗減少し、60歳以上の店主が40%を占めるなど高齢化 が進んでいることが県の調べでわかった。60歳以上の店主のうち後継者がいるのは1割で、設備投資として利用される県制度融資の貸し付けも低調となってお り、郊外に大型店が立地した影響で、中心商店街が疲弊している実態が明らかになった。

 県商業まちづくり課によると、県内の商店街は今年19組合、約1300店舗と10年前の1998年に比べて5組合、約600店舗減少した。 2002年9月に高岡市郊外にイオンモールがショッピングセンターを開店させるなど、全国的に郊外への大型ショッピングセンターが立地が進んでおり、同課 は「中心商店街が打撃を受けている」と話している。

 また商店を経営する店主のうち、60歳以上は40%で、40歳~60歳が50%、40歳未満が10%と、20年前に比べ60歳以上の店主数が2倍 になり、40歳未満が10ポイント減少するなど高齢化が進んでいる実態が明らかになった。さらに60歳以上の商店主のうち、後継者がいるのは1割前後とい い、同課は「今後さらに商店街の疲弊が進む」と話している。

 商店街のアーケードを建設するなど設備投資に使われる県商業サービス業活性化資金の利用状況は2006年度は24件、約3億2800万円、07年度は17件、約2億1200万円と減少し、今年度も10月までの上半期で6件、8400万円と低調に推移している。

 「商店主らは運転資金を借りるので精いっぱいで将来的な設備投資にまで手が回っていない」と県商業まちづくり課は話している。

2008年12月24日 読売新聞)

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