阿智村と第三セクター・昼神温泉観光局は来年1月、中国・上海に昼神温泉郷の営業拠点を設け、中国人の誘客に乗り出す。岡庭一雄村長らが今月中旬、 現地に赴き、日本旅行の現地法人・日旅国際旅行社と契約を交わした。東京と大阪の中間に位置する地の利を生かし、日本の温泉ならではのもてなしで、年間2 千人の中国人観光客の入り込みを目指す。(平林敬一)
同観光局によると、一つの温泉地が中国に営業拠点を設けるのは全国で初めてではないかという。木下昭彦局長が日本旅行の出身者だったことなどから話がまとまった。
上海での拠点は、日系企業や都道府県の事務所が集まる地区に置き、日本の事情に詳しい現地スタッフを常駐させる。上海の有力メディアなどに観光情報を売り込む。
昼神温泉郷には、台湾や韓国から年間3千人ほどの宿泊客が訪れる。だが、中国からはごくわずか。中国人観光客は、東京や大阪、京都などの都市巡りが多いという。
そんな中で、上海の旅行関係者から、日本の里山を見て、中国には少ない温泉につかりたい、との要望が上がっている。旅館やホテルのきめ細かく心のこもった応対にも魅力を感じるという。さらに昼神温泉郷からほど近い妻籠宿(南木曽町)などの宿場町にも興味を示している。
中国からの「先発隊」として、11月に来日した教師と日系企業社員の2グループが、同温泉郷へ足を延ばした。温泉に入り、炉端焼きを味わったところ、中国にはない、と大喜びだったという。
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