【北京=高橋哲史】中国の陳徳銘商務相は24日付の中国共産党機関紙、人民日報のインタビューで、市場にくすぶる人民元の切り下げ観測について「外 需が縮小している状況下で、元切り下げという手段を用いて輸出を刺激しようとしても効果は限られており、意味はない」と語った。
中国の11月の輸出額は前年同月に比べ2.2%減となり、2001年6月以来、7年5カ月ぶりに減少。金融市場では、中国政府が輸出促進策の一環で元相 場を切り下げ方向に誘導するのではないか、との観測がくすぶり続けている。陳商務相の発言はこうした憶測を否定したものだ。
共産党・政府は今月上旬に開いた中央経済工作会議で「元相場の合理的な水準での基本的な安定を保持する」との方針を決めた。元相場の下落は短期資金の流 出にもつながりかねないため、中国人民銀行(中央銀行)は当面、元相場の安定を目指すとみられる。(24日 23:42)●●コメント●●
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