2008-12-20

復帰目指す 医師に『相談制度』 効果的な人材確保へ

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県のドクターバンク・メディカルサポート事業の一環で、医師の復職や転職などの相談に応じる「復職コーディ ネーター」の試みが始まった。再就職を求める医師を医療機関に紹介する取り組みは既に実施されているが、県は専門のコーディネーターに調整してもらうこと で、より効果的な紹介をし、医師確保につなげたい考えだ。 (小川直人)

 県のドクターバンクに対し現在、常勤医師が六十八医療機関で二百四十五人、非常勤は二十三医療機関、六十五人の求人がある。一方で、職を求める登録医師は五人と少なく、これまで就職した実績は一人だけだ。

 県は、専門知識を持った人に調整してもらい実効性を上げるため、復職コーディネーターの配置を決定。本年度は月に一回ほど、相談日を設ける。電話 のほか、メールでの相談にも応じ、相談日は県のホームページなどで告知する。メディカルサポートは、進歩する医療技術を習得するための研修先を紹介するこ とが目的。出産や子育てなどで長期間、医療現場から離れていた医師の支援策にもなる。

 復職コーディネーターを務めるのは、県医師会理事の秋葉則子さん=写真。初回となった十七日には六十代の女性医師から、健康診断施設でフルタイムの就職を希望する相談があったという。

 秋葉さんは日本医師会女性医師バンクでもコーディネーターを務める。「勤務状態に悩む人など多くの医師に相談制度を知ってもらうことが大事。女性 医師の場合、夫の転勤により転勤先での就職を求める人も多い」と指摘。県医療整備課は「登録医師が少なくもっとPRし、一人でも多くの医師確保につなげた い」としている。

◆将来構想など議論 県立病院改革プラン検討会

 各県立病院が策定する改革プランについて外部有識者から助言を受ける「第1回県立病院改革プラン検討会」=座長・河村博江(ひろうみ)国立病院機構副理事長=が千葉市内で開かれ、県病院局が各病院の概要や改革プランの基本的考えを委員に説明した。

 病院局経営管理課によると、改革プラン策定は昨年12月、総務省から本年度内にまとめるよう指示があった。同局は4-11月に6回の県立病院将来 構想検討会を実施。「総合医療センター(仮称)」を一つの核とする2004年度の将来構想を見直し、地域の自治体が主体になる新しい構想をまとめた。この 日は同局が7つの県立病院の現状などを説明し、委員からは固定資産の処理などに関し質問が出された。次回は1月28日に開き、各病院が今後提出する改革プ ランについて議論する。 (小林孝一郎)


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