2009-11-26

健康志向高まる中国に照準 富山湾の深層水販売

:::引用:::
アトラスが受託独占 
富山化学工業が製造

 整体療術院経営、自然食品販売のアトラス(石川県小松市)は、富山湾の海洋深層水を使ったペットボトル入り飲料水を中国で販売する事業を始めた。上海にある現地法人を介し、ホテルや飲食店など法人向けのほか、富裕層などの個人向けにも販路開拓を図る。(網信明)

 販売する商品は、富山市に研究生産拠点を持つ医薬品メーカー・富山化学工業(東京)製造の「深海遊夢(ゆうむ)」の五百ミリリットルボトル。電気分解した深層水を富山県産の天然水にブレンドし、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が豊富な点が特長。

 アトラスは数年前からこの商品を店頭販売しており、同工業から二年ほど前に「中国で販路開拓したいが、販売に必要な中国の衛生許可が下りない」と相談を受けた。上海には在住日本人向けの整体療術サービスや、健康食品原料の調達・輸入を目的に同時期に設けた現地法人があるため、同法人を窓口にした現地での独占販売を引き受けた。

 現地で培った人脈などを頼りに、二年がかりでようやく許可を取得した。

 中国では近年、粉ミルクなど中国製食品のトラブルが相次いだ。アトラスの松多伸悟社長によると、これを背景に「健康志向が強まり、富裕層を中心に安全、安心、高品質な日本製品への関心が高い」という。中国産ミネラルウオーターの五~六倍と高価ながら、「中国では新ジャンルの深層水の飲料という点と、ミネラル分が豊富という点をアピールすれば売れる」とみる。上海を中心にホテルの客室向けのほか、レストランやバーなど飲食店などにも売り込みを図っている。

 当面は、年間約三十万本の販売を目指している。

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