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留学生を倍増させ、国際化を目指している金沢大学は24日、世界に情報発信して学生を集め、留学生の研究環境を整えるため、留学生に大学の印象や感想を聞く試みを行った。
同日午後、金沢大角間キャンパスの一室に、教員や留学生ら約40人が集まった。スペインに恋人がいるという日本人の男子学生は「彼女が金沢大に留学したいといっているが、協定校ではないのであきらめている。協定校を増やせば、留学生も増えるのでは」と率直に提言した。
金沢大学の印象などについて話す留学生ら
金沢大は、国が2020年までに留学生を30万人にする計画に合わせ、約400人の留学生を5年後までに倍増させる計画を立てている。しかし、多くの留学生を受け入れている自然科学研究科の福森義宏科長は「同規模の千葉大や岡山大と比べても留学生が少ない」と話す。今回の試みは、学生の“生の声” を聞いて、留学生を受け入れる態勢を整えるヒントにしようという狙いだ。
中国人学生は金沢大を選んだ理由に、「高校時代、第二外国語だった英語圏に行くほうが簡単だったが、中国から距離も近いし、文化的な慣習も似ているので」と話す。バングラディシュの男子学生は「姉も金沢大で学んだので」と言い、家族や教職員の影響で留学先を決めた学生も多いようだ。留学生にとって、金沢大での生活は過ごしやすいようだが、「英語でも授業をしてほしい」という声も聞かれた。
金沢大は今のところ国際的な知名度がそれほど高くないこともあり、まずは、協定校を増やしたり、留学生の宿舎を設置したりといったところから始め、全学あげて国際化に取り組んでいく構えだ。福森科長は「受け入れ態勢の強化とともに、金沢大で学んだ学生が、帰国後に教員となって、また、学生を送り出すようなつながりが大事なのではないか」と話している。
(2009年11月26日 読売新聞)
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2009-11-27
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