上海でシステム開発合弁…低コスト化、現地でSE採用
大阪ガスグループの情報処理サービス会社、オージス総研(大阪市西区)は、ソフトウエア開発の通華科技(中国・大連市)と、システム開発を手掛ける合弁会社を、上海市に設立することで合意した。10月中にも事業をスタートする。
合弁会社は「上海欧計斯軟件」。資本金は200万元(約3060万円)で、通華が51%。オージスが49%を出資する。従業員数は30人程度でスタートする。
合弁会社が手掛ける事業は、システムの開発や運用管理などを海外の事業者に委託する「オフショア開発」と呼ばれる業務。
開発業務などを中国に委託することで、日本国内で開発するよりも低コスト化が図れるが、オフショア開発では、日中の言語や習慣の違いのため、開発するシステムの仕様などを正確に伝達することが困難という問題がある。
このため、このギャップを解消するために、両者の“橋渡し役”となるシステムエンジニア(SE)を設置するなどの対応が必要になる。
オージスは、開発するシステムの設計図などを可視化する、独自の「モデルベース開発」技術をもっており、合弁会社にこの技術を導入することで、日中のギャップを埋め、日本国内で開発するのと同水準の開発業務を目指す。
また、日本国内のSEの不足が深刻になっており、中国国内で優秀なSEを確保することも合弁設立の狙いだ。業務開始後もSEの新規採用に力を入れる方針。
合弁会社を「オフショア開発」の拠点に位置づけており、日本企業などからの業務の受託に力を入れ、年間30億円の売り上げを目指す
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中国とのオフショア開発
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