残留孤児最少4人 厚労省が名簿発表 11月12日から訪日調査
厚生労働省は二十八日、日中両政府が新たに中国残留孤児と認定した四人の名簿や写真、手掛かりとなる情報を公表した。
四人は十一月に肉親捜しのため一時帰国するが、一九八一年に訪日調査が始まって以来、最少規模となる。厚労省は身元判明につながる情報提供を呼び掛けている。
終戦から六十二年が経過し、近年は認定を求める人が減少。肉親や親類の高齢化が進み、寄せられる情報も少なくなり、二〇〇五、〇六年の訪日調査では二年連続で身元判明者がゼロだった。
厚労省によると、今回認定されたのは男性三人、女性一人。終戦時の推定年齢は三-五歳ぐらい。現在の平均年齢は六五・五歳。
このうち遼寧省の男性、劉国新さん=推定(66)=は父の氏名が「佐藤松雄」で本籍地は宮城県、劉さんの日本名は「賢一」であることが分かっており、厚労省は既に宮城県を通じて親類とみられる関係者と連絡を取るなどしている。
四人は十一月十二日に来日し、同二十三日まで滞在予定。肉親とみられる人が名乗り出た場合は、対面調査に臨む。
これまで残留孤児と認定されたのは今回の四人を含め二千八百十二人で、うち千二百八十人の身元が分かっている。
情報提供は厚労省中国孤児等対策室まで。03(3593)7890(土、日、祝日を除く午前九時から午後七時まで)
厚生労働省が二十八日公表した中国残留孤児四人の名簿と手掛かりは次の通り。<名前は中国名。(1)性別(2)肉親と別れた場所(3)終戦当時の推定年齢(4)日本名、家族の情報、避難状況など(5)血液型((2)(4)の地名は旧地名。敬称略
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残留孤児名簿
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