麻生のグループ会社、上海の人材派遣会社と提携
麻生グループで人材コンサルティングなどを手掛ける麻生教育サービス(福岡市、古野金広社長)は中国の大手人材派遣会社、上海特愛人力資源(上海市)と 業務提携した。10月から上海特愛は日本にソフト開発技術者を、麻生教育は中国に団塊世代の熟練技術者を相互に供給する。麻生教育は今回の提携を通じて3 年後には約1億2000万円の売り上げ増を目指す。
上海特愛は登録人数7万―8万人を抱える人材派遣会社。麻生教育は、上海特愛から、デジタル家電などの動作を制御する組み込みソフトやCAD (コンピューターによる設計)ソフト関連の技術者などの供給を受け、日本企業に紹介する。将来は自動車開発の技術者の供給も受ける。初年度は中国から20 人、3年後には約200人を受け入れる考え。
技術者受け入れのために麻生教育は4月に社内に海外事業部を設置。渡航のための手続きを支援するとともに、日本のビジネスマナーなどの講習を1 カ月程度実施したうえで、九州を中心とする全国の製造業に紹介する。麻生教育は企業から、紹介した人材の年収の約2―3割程度の紹介料を得る。
一方、上海特愛も麻生教育から日本の団塊世代で定年を迎えた熟練技術者を年間約10人受け入れる考え。
中国では工場などで熟練技術者が不足するとともに、大卒の高度技術者などの人材の受け皿が少なく就職難が深刻化している。一方、日本の国内では組み込みソフトなどの開発技術者が足りないため、麻生教育と上海特愛は相互に人材を供給し合うメリットがあると判断した。
麻生教育と上海特愛はそれぞれグループに語学学校を持っており、今回の提携に基づいて相互の学生交流も本格化する。
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日本側と中国側との交流
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