システム開発のシステム・ケイ(札幌)は今春、高卒新卒者を初めて採用する。情報通信(IT)産業の人手不足を受けて、業界では異例の高卒新卒者の採用に踏み切る。岩見沢事務所で二年間の教育プログラムを組み、技術者を卵から育て上げる。
岩見沢緑陵高と由仁商業高を卒業する男女二人を採用する。通常勤務のかたわら、同社社員が体系だってソフトウエア開発とネットワーク技術を指導する。さらに今後数年間、岩見沢や近郊の高卒者を四、五人採用し、現在二人の岩見沢事業所の人員を二十人規模にする。
同社は昨年秋、岩見沢市が建設した高速通信網完備のITビル「新産業支援センター」に進出。同ビル内のデータセンターを活用し、顧客企業のシステムや ネットワークの保守、管理業務を行っている。札幌市内にもデータセンターを構えているが、岩見沢に機能を徐々に移転する予定で、岩見沢勤務の技術者の養成 が急務となっている。
IT業界は全国的に人手不足に陥っており、北海道IT推進協会(札幌)の調査でも、システムエンジニア不足を指摘する事業者が67%に達している。同協会の下舘繁良専務理事は「業界の人手不足は深刻で地元の高卒者を働かせながら育てる試みは意義深い」と話している。
●●コメント●●
0 件のコメント:
コメントを投稿