2008-02-04

函館高専の学生ら10人 日本語検定の団体受検で全員合格

:::引用:::
函館高専の学生ら10人が、昨年10月の第2回日本語検定を団体受検し、全員が合格した。2年と4年の7人が3級、2年の2人が準3級、受検指導に あたった鳴海雅哉准教授(32)も2級に受かった。今回、団体受検した全国の高校、高専計94校の中で全員が合格したのは同校だけで、日本語検定委員会か ら「奨励賞」が贈られた。

 検定は教科書出版の東京書籍が昨年五月に初めて実施。日本語の文法や語彙(ごい)、漢字、敬語の知識を問うもので、記述と選択式の八十 -百の設問がある。受検は一級から六級まで級別だが、六級以外は、受検者の得点が受検した級の合格点より一割低くても「準級」として合格となる。

 鳴海准教授は同校で国語を教えており「授業ではカバーできない日本語の運用能力を強化したい」と受検を呼び掛け、有志九人が集まった。 約三週間、過去に出題された問題に取り組むなどして特訓し、準級を含め見事全員が合格。三級に受かった保坂将さん(19)は「科学者になりたいが、理系の 仕事でも日本語を正しく話すことが求められると思い挑戦した」と話す。

 三級の照準レベルは高校卒業から社会人初級程度で「全体でも合格率は四割ぐらい」(同委員会事務局員)。学生たちは「さらに上の級を目指したい」と意気込んでいる。

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