NECと富士通は2月18日、2009年度の採用計画を発表した。2社とも2008年度と同じ水準で採用を継続し、サービスの開発や技術者の育成を目指す。NECの2009年4月入社予定の大卒採用は840名。内訳は事務系が70名、技術系が770名で、技術系には職種別採用のソリューションビジネ ス要員270名を含む。2008年4月から2009年3月入社予定の経験者採用数は250名となる。いずれも2008年度と同水準の人数を確保する。
本格展開する次世代ネットワーク(NGN)などグローバル規模での成長を掲げ、2007年度の35%増となる2008年度の採用数を維持するという。
富士通は2009年4月入社予定の大卒を585名採用する。内訳は事務系が170名で技術系が415名。2007、2008年度の計画数と同じ人数となる。分社化したLSI事業部部門の採用数も含む。博士卒および外国籍の学生は別で採用する。
ITを中心としたプロダクト、ソリューション、サービスの事業を進めるために必要な要員を継続的に採用する。グローバルビジネスの推進に向け、外国籍および海外大学留学生の採用にも力を入れる。
大量採用は継続する見通し
NECは「NGNの展開でニーズが高まるITソリューションやネットワーク技術部門の採用を強化する」(NEC広報)という。2007年から35%増やしたのは「携帯電話とPC事業において黒字化のめどが立ったので、人材への投資も積極的に行った」から。
2007年から同人数の採用計画数を維持している富士通は「どこかの事業部の採用を強化するというよりは、全事業部で継続的に採用する考え。分社化した富士通マイクロエレクトロニクスには出向という形で人員を配置する」(富士通広報)という。
日立製作所は大卒・高専卒を含めて2007年は800名、2008年は850名採用してきた。「2009年の採用数は未定だが、これまでと大きく変わらない水準になる」(日立製作所広報)としている。
技術者不足などが深刻化しているIT業界において、大量採用は来春も継続する見通しだ。
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