「シュガー社員」なる言葉が話題になっている。
「バブル景気を甘受してきた親」「ゆとり教育世代」「ITによるコミュニケーション不全」「能力主義による転職志向」の要素が合致した結果生まれた、「自己中心的で会社に甘える若手社員」のことで、名付けたのは、社会保険労務士の田北百樹子さん(44)。
ネット上で評判になり、先日「シュガー社員が会社を溶かす」(ブックマン社)も出版された。著書では彼らを、
●何かあると親が出てくる〈ヘリ親依存型〉
●自己中心型の〈俺リスペクト型〉
●楽な方へ逃げる〈プリズンブレーク型〉
●仕事が増えるとパニックになる〈ワンルームキャパシティー型〉
●勤め人意識がもっとも希薄な〈私生活延長型〉
の5タイプに分類しているのだが、こんな部下を持つ上司ならやはり対処法を知っておきたい。
そこで田北さんに、「シュガー社員」に負けない「ビター上司」の5カ条を聞いた。
≪「苦い上司」の5カ条≫
(1)叱る時は感情をむき出しにしない
「特に俺リスペクト型の場合、『惜しいなぁ』『君らしくないなぁ』と期待感を匂わせて叱る。罵倒などもってのほか。行動が変わるまで粘り強く」
(2)やる気を促そうと褒めるのはムダ。特に最初の3年は厳禁
「褒めれば褒めるだけ、『俺はもう一人前』と勘違いをする。偉いな! すごいな! 素晴らしいぞ! の3語は使わず、評価するなら具体的に『今回○○の部分を頑張ったね』とドライに」
(3)メールで連絡をしてきたからといってメールで返信する必要なし
「あの子への連絡は、メールのほうがいいのかな」という気遣いは百害あって一利なし。「君はメールで言ってきたけど、これは直接話し合うべき問題だ」と言うべきことは直接言う。
(4)部下が挨拶をしなくても自分から挨拶を
「うちの若いのは挨拶もできない」と嘆いても何も変わらない。上司から「やる気茶屋」の店員くらい大きな声で挨拶を。シュガー社員も自分から「おはようございます」と言うようになります。
(5)トラブルで親が来たら毅然とした態度で
「下手に出過ぎたり、逆に怒ったり、嫌だったら辞めろと言うのはNG。会社は親への応対が不慣れなのでトラブルのもと」
どれも簡単なようで、忙しさからかつい忘れがちなことばかり。だが、「企業を溶かすのは彼ら」(田北さん)なのだ。
明日から“甘ったれ”には苦~くいきたい。
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