2009-10-15

日本の教育情報を無料で講座 外国人保護者に札幌・中央区の語学学校

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 子育て中の外国人に学校の仕組みや就学援助制度など、子供の教育に必要な情報を提供する講座が13日、札幌市中央区の語学学校「IAYインターナショナルアカデミー」で始まった。12月下旬まで計10回開く予定で、同校は「全国でもあまり例のないユニークな取り組み」としている。(佐々木馨斗)

 同校は短期留学などで日本に滞在する外国人を対象に、日本語教室を開いている。文化庁の日本語教育事業に同講座のプログラムが採択され、無料で開講することになった。

 この日は札幌や恵庭などに住む中国、韓国、フランス、インドネシアなど6つの国・地域の12人が参加。中国語、韓国語、英語の3グループに分かれ、それぞれ通訳がついた。

 講座は3時間で、1時間目は「日本の学校制度」。市内の小中学校で配布されたプリントを元に同校が作った教材を用い、義務教育やPTA、給食、担任との付き合い方など、日本の学校の仕組みを学んだ。2、3時間目は基礎的な日本語を学習した。

 小学5年と中学1年の子供を持つ韓国人の崔仁石(チェインソク)さん(41)は「参観日にどうして行くのか分からなかったが、理解できた。担任から家に電話がかかってきても対応に困ることが多いので、助かります」と喜んでいた。

 12月22日まで計10回開き、今後は学校の決まりごとや連絡網、おたよりの読み方、家庭訪問や三者懇談などを学ぶ。同校の佐藤由季さん(31)は「子供は学校にすぐ慣れるが、保護者は孤立しがち。実践的な内容なので、ぜひ参加してほしい」と話す。毎週火曜午前9時半~午後0時25分。期間途中からでも参加できる。問い合わせはIAY(電)281・5188へ。
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