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県内の大学生が発行している無料情報誌「静岡時代」が、知事選についての大学生の意見などを掲載した号外「選挙特集号」を発行した。自分たちと同じ若い世代に知事選をアピールし、関心を高めてもらうのが狙い。約2万部を作成し、22日から県内の15大学内などで配布し始めた。
学生インタビュー
「静岡時代」は、2006年から隔月で発行されている。駅周辺のマップや、県内で注目の人といった身近な話題から、不況をどう生き抜くかといった特集まで、硬軟織り交ぜた構成。編集スタッフ16人は、県内の5大学の学生。企画や取材、撮影や編集などをすべて行っている。発行部数は約1万部で、県内の大学や書店などで配布されている。
2007年の参院選の時、県選管から「若者への選挙啓発活動に協力してほしい」と要請を受け、特集号を発行したところ好評だったことから、今回の知事選でも特集号を出すことになった。5月の終わりにスタッフ9人で編集作業を始め、約半月で発行にこぎ着けた。
特集号はA3判の両面カラー。片面には、県内の大学生10人に「静岡の未来がどうなってほしいか」とインタビューした内容を掲載している。大学生は「子育て支援に力を入れ、年齢制限なく働ける職場を増やしてほしい」「東部ばかりが観光地として有名だが、中部・西部ももっとPRしてほしい」「静岡空港が県全体を活性化するように使われてほしい」「地域を生かした農業や産業がもっと活発になってほしい」など、思い思いに県の未来について語っている。
関心ゼロではない
裏面では、人口や予算など県の概要と、知事選での投票の仕方が解説されている。
号外の編集に取り組んだ静岡大教育学部4年の鈴木智子さん(22)は、「身近な話題から入り、大学生自身の意見を聞くことを心がけた」と話す。智子さん自身、普段周囲の友人と政治や選挙を巡って踏み込んだ話をする機会はあまりなく、インタビューしていても「選挙に興味がない」と話す大学生が多かった。だが、「静岡の未来がどうなってほしいか」と問いかけると、様々な答えが返ってきた。智子さんは「大学生もいろいろなことを考えているが、自分の関心を政治とダイレクトに結びつけることができないでいる」と実感したという。
同じく編集スタッフの1人で県立大国際関係学部4年の鈴木あやさん(21)も、「きっかけがあれば大学生でも興味を持つはず。選挙への関心はゼロではない」と話す。4人が立候補し激戦となっていることから、今回の知事選は大学生の間でも話題に上ることが多いといい、あやさんは「この特集号が、大学生が選挙に参加するきっかけとなれば」と願っている。
05年の前回知事選の投票率は44・49%だったが、20歳代の投票率は24・57%(抽出調査)だった。県選管は「若い人にも選挙に関心を持ってもらえれば」と話している。号外についての問い合わせは県選管(054・221・2096)へ。
(2009年6月25日 読売新聞)
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