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経済産業省は2009年夏をめどに、著名なCIOやITアーキテクトの仕事上の半生をまとめた文書の作成に乗り出す。出来上がり次第、シンポジウムなどで配布する計画だ。失敗談などを交えることで先輩エンジニアの成長過程を実感できるようにし、若手エンジニアや学生が抱えるIT業界に対する不安感を払拭したい考えだ。
2008年にプロジェクトマネジャ(PM)版の文書を作成・配布したところ好評で、IT業界のイメージ向上に効果があった。そこで対象をCIOやITアーキテクトなどに広げる。
PM版では、IT企業のPMに加えて一般企業の情報システム部門に属するPMも紹介。入社から何年目にどのようなプロジェクトに従事し、どんな課題に直面したか、そこで実感した面白さは何かなどをまとめた。
例えば大手IT企業に所属するA氏は、新卒で入社した同僚のプログラミング能力の高さにショックを受けてPMを志向(図)。同社が初めて証券系システム開発を受注したプロジェクトでサブリーダーを務めるなど、主に金融機関向けシステム開発に携わった。入社20年目ごろに参画した大規模プロジェクトで技術的な壁に直面したが、それを乗り越え、技術的、精神的に大きく成長したという。
「若手エンジニアや学生が抱く将来の不安感の根底には、IT業界の仕事内容のわかりにくさがある」。経済産業省サービス政策課の奥家敏和課長補佐は、こう指摘する。実際、情報処理推進機構(IPA)が2009年5月22日に出版した「IT人材白書2009」で紹介している調査結果では、「仕事内容がわかりやすいか」において「IT・情報サービス・ソフトウェア」業は24業種中20位だった。「将来のキャリアイメージを持てれば、人は頑張れる」と奥家氏は強調する。
経済産業省は今回の取り組みのほかにも、プロフェッショナルコミュニティを活用したIT人材育成などの活動を通じてIT業界のイメージ向上を図っていく計画だ。
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2009-05-23
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