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【ハノイ=岩本陽一】ベトナム政府は米航空宇宙局(NASA)から宇宙開発に関する技術を導入する。このほど訪米した科学技術省の代表団が米側と合意した。ベトナムは産業構造の高度化に向けたハイテク産業育成を急いでおり、人工衛星などの宇宙開発を原子力、航空機開発と並ぶ戦略分野に位置づけている。今後日本、フランスなどとも連携、各国のノウハウを吸収しながら2020年の国産衛星打ち上げを目指す。
ベトナム政府の公式サイトによると、導入するのは衛星に関する包括的な技術。開発、製造、打ち上げ、運航管理、データ収集・分析などが含まれるとみられる。ベトナム科学技術アカデミー(VAST)が窓口となり、人材開発面での支援も要請する。
ベトナム側は電波を利用したリモートセンシング(遠隔探査)技術の導入にも期待を寄せている。洪水など大規模な自然災害が発生した場合に迅速な被害状況の把握が可能になるほか、農林業の振興などにも活用する計画とみられる。(16:00)
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2009-05-28
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