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「中国残留日本人兵庫県2世の会」の総会が24日、神戸市兵庫区新開地5の神戸アートビレッジセンターであった。不況のあおりを受けてより厳しくなった2世の就労問題や、高齢化した1世の介護などの課題に取り組んでいく09年度の方針を決めた。【大沢瑞季】
同会は、08年3月に発足。中国残留邦人の生活相談や通訳支援などに取り組むと同時に、2世に起きている問題を自ら解決しようと、就職に有利な資格取得支援などに取り組んできた。この日の総会には、中国残留邦人の2、3世や支援者ら約15人が参加した。
同会相談役で神戸大大学院の浅野慎一教授は、早ければ6月にも2、3世の生活実態調査を行うことを明らかにした。調査は、大阪府や兵庫県に住む2、3世を対象に聞き取りをし、厳しいとされる就職状況や子育ての悩み、1世の介護などの問題を把握する。これまで2世の生活実態に関する具体的なデータはほとんどないといい、浅野教授は「2世の問題はあまり知られておらず、支援策からも取り残されている」と話した。
昨年8月から伊丹市の相談員をしている2世の王春芳さん(42)の元には、多くの就職に関する相談が寄せられる。王さんは「仕事を探す2世の男性に付き添ってハローワークに行った。不況に加え言葉の壁もある2世はとても厳しい」と話した。3世を巡る複雑な問題もある。宝塚市で暮らす2世、柳瀬艶子さん(37)の中学2年の長女(13)と小学3年の長男(8)は、中国語が話せない。日本で生まれた2人は公立学校に通い、日本語に不自由はない。柳瀬さんは「2カ国語を学ばせたら混乱すると思い日本語で育てたが、1世のおばあちゃんと娘たちが話せないのが寂しい」と話した。
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2009-05-28
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