中部・造船所の人材不足、外国人活用や自動化に活路
中部の造船所が人材不足の解消に躍起になっている。中国など新興市場国の新造船需要が盛り上がり、長い造船不況のトンネルを抜けたものの、リストラの後遺 症で熟練作業員など現場の人材払底が表面化。高水準の受注をこなすために、設備の自動化や外国人労働者の活用拡大に動いている。
豊橋造船(愛知県豊橋市)では現在、生産担当者約1200人のうち、4割は工場内の協力メーカーが雇用する日系ブラジル人とフィリピ ンから来た研修生。外国人労働者の定着率は低く「大半は転々と各社を移る」(同社幹部)。このため6月から外国人労働者の活用の仕方を見直し、育成策や処 遇などを今秋をめどにまとめることにした。
技術伝承や蓄積は簡単ではないものの、2割弱は何とか定着しており、現場幹部に登用した例もある。今後、中長期で働く人材としての外国人の戦力化を検討する。
ユニバーサル造船でも20万トン級の大型船の受注が続く。
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人材不足に拍車がかかり、外国人雇用で一定の成果を上げている業界に限っては、定着率を高めるとりくみが別個に行われるかもしれない。
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