2007-11-29

データセンター管理者はサーバ統合しても人材不足に悩む--シマンテック調べ

:::引用:::

 シマンテックは11月27日、全世界を対象として行った「State of the Data Center Research」(英語版)レポートを発表した。

 調査結果によると、データセンター管理者の最大の解題は、厳しい社内のサービスレベル契約(SLA)、データセンター自体の拡張、そして人材確保である ことが明らかになった。予算の増加はデータセンターの成長に追いついておらず、またデータセンターに求められるスピード、機敏さ、そして可用性は増加の一 途をたどっているという。

 回答者の65%は自社内に正式な内部用のSLAが存在すると報告するとしており、32%は要求されるサービスレベルが急速に増大していると回答した。また51%は、要求されるサービスレベルを満たすことが過去2年間でより困難になったと回答している。

 またGlobal 2000にランクされている企業は、データセンターの複雑さに対応するため年間66億ドル(約7260億円)を費やしていることも判明した。回答者の 52%は自社のデータセンターは現在、人員不足の状態にあると回答しており、回答者の69%は自社のデータセンターが少なくとも年率5%で拡張し、回答者 の11%は20%で拡張していると回答した。

 さらに、回答者の90%はサーバの仮想化について少なくとも検討を行っており、50%は仮想化を導入している。また91%はサーバの統 合について少なくとも検討を行い、58%は統合を実施しているなど、特に米国を中心として回答者の過半数は、サーバの仮想化と統合が最大のコスト抑制のた めの戦略と見なしている。

 データセンターの課題としては、回答者の86%が適切な人材の発見に困難を覚えていると回答し、68%は人材不足が問題である理由とし てデータセンターの管理が複雑すぎると回答した。また60%はスタッフが持つスキルセットの幅が狭すぎると回答、57%は従業員が持つスキルが現在のニー ズに合っていないと回答するなど、人材不足を課題として挙げている。

 調査は、9月に米調査会社Ziff Davis Enterpriseにより行われた「Global 2000」にランクされている企業や大規模な公共事業体のデータセンター管理者に対して実施されたもの。


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