2009-02-19

中国とインド、貿易摩擦で緊張高まる

:::引用:::
 インドと中国の貿易摩擦が表面化。このままいけば、両国は世界貿易機関(WTO)で全面対決に至る可能性もある。問題の発端は、インドが中国からの輸入品に対し保護貿易主義的な姿勢を示したことだ。

 今回インドが締め出しに動いた中国製品は、こうした“貿易紛争”とは不釣り合いなプラスチック製玩具だ。25億ドル(約2300億円)規模のインド玩具市場で、中国製品のシェアは6~9割を占める(情報源により数値には開きがある)。

 1月23日、インド政府が中国製玩具に半年間の禁輸措置を発動。中国政府はこれに反発、不公正な保護貿易措置だとしてWTOに提訴し、禁輸措置の撤回要求を検討中だと2月4日付中国政府系英字紙チャイナ・デイリーが報じた。

 今回の紛争は、インドが成長を続ける国内の玩具市場から廉価な輸入品を締め出そうとしている、という単純でよくある貿易紛争のように思える。だが、その根底には、インドと中国双方の不信感や妬み、さらには複雑な地政学的な問題まで潜んでいると専門家は指摘する。
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