2009-02-20

事実と差がある?外国人の目から見た中国のイメージ

:::引用:::
 長年、中国問題を検討している米国の学者で、2005年に「彼は中国を変えた 江沢民伝」を出版したロバート・ローレーンス・クーン氏はこのほど、「中国の30年間 人類社会にとっての偉大な変遷」というテーマの新作を出版した。

  外国人の目から見た中国のイメージには事実と差があり、中国に対する誤解のもととなっている。中国は一体どのようにこの障害を取り除き、世界とより良い交流をすれば良いのか。この問題について、クーン氏は中国の政府役人および学者数人の見解を求めた。以下はこの新作の要旨である。

  1.真実の中国を世界に知ってもらう

  「自国に対する中国人の見方は、外国人が見た中国のイメージとは違っている」と元国務院新聞弁公室主任の蔡武氏(現在は中国文化部部長)は語った。「本当のチャレンジはどのようにしてこの差をなくすかということだ」と蔡武氏は語っている。

  「米国はよく中国のメディアに取り上げられているが、ほとんどの報道は客観的かつプラスのものである。我々は米国の政治体制、経済発展のすう勢、社会全般をよく知っている。数多くの中国人が米国に留学している。しかし、米国のほとんどのメディアが中国に対して偏った見方を持っているのか、中国の問題のみを偏った形で報道しつづけている。このようなアンバランスは中国イメージの差をもたらすことになると言ってもよい」

  「一部の原因は我々にも責任がある。対外開放の初期、外国からの代表団が中国訪問をした際、中国の人々と交流することは非常に難しかった。外国人が知りたがっていることを中国人は話そうとせず、中国人が話したがっていることには外国人は興味がなかった。この問題を解決するために時間がかかったわけである」

  もう一つの交流の障害となったのは、中国と西側の思考様式の違いである。ある問題について、西側の人々は具体的な事例やケースを通じてそれを理解する場合が多い。しかし、中国人の思考様式には抽象的な、一般化、理論化する場合が多い。例えば、「中国のすべでの役人は官職のいかんを問わず、みんな同じ言葉で問題を説明し、決められた指令を繰り返すようだった。

  中国人の言論は事実上、制限されているのではないか」と外国人はよく文句を言った。これについて、「いや、違う。具体的な事例で我々の見解や政策を説明することは中国人にとって難しい。また、中国人は謙遜を美徳としているので、細部の検討のような見かけは立派だが中身はないことはできる限り避けるべきである」と蔡武氏は語っている。

  蔡武氏はまた、「中国のニュースには中身のない言葉が積み重なっていると思っている外国人もいる。時には確かにそのとおりである。中国政府は当面、『真実を求める』と『実行の方法を検討する』ことを提唱し、つまり、どの政策やスローガンも必ず実行され、現実の世界で試さなければならない」と述べている。写真は中国の伝統家屋である胡同の四合院を訪れた外国人観光客。(つづく)


※この記事は、「中国網(チャイナネット)日本語版」による提供です。中国網は中国国務院新聞弁公室の指導を受けて、中国互聯網新聞中心が各国語で運営する、中国政府による中国情報ポータルサイトです。URL : http://japanese.china.org.cn/
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