2009-02-27

アラフォーからはじめる婚活ガイド

:::引用:::
結婚年齢があがった今、30代後半で結婚を真剣に考え始めるという人も少なくありません。結婚相手を探すのに遅すぎるということはありませんが、 20代と同じ意識で行っていてはうまくいきません。30代後半で幸せな結婚をするためには、どんな意識やスタンスで望めばいいのか、この連載では7つのセオリーをご紹介します。
セオリー1--「結婚する」という強い意志を持つこと

アラフォーの皆さま、こんにちは。さて、みなさんはいま幸せですか?

「仕事は順調よ。やりがいもあるしね……」
「最近犬を飼い始めたの。このコがもうかわいくてかわいくて……」

でも、何かが足りない。満たされない。やっぱり結婚したいのよ~と思っている人は少なくないのではないでしょうか。いままで独り身だった理由は人それぞれでしょう。仕事が面白くて結婚どころではなかったという人もいるでしょうし、いろいろな男性たちとほどよくお付き合いをしているのが楽しくてふと気がついたら取り残されていたという人もいるかもしれません。

でも、共通して言えるのはプライドが高いということ。もしかしてあなた、いいカッコしいじゃありません? 結婚したいという気持ちはあるものの、結婚にガツガツしているとみられるのはイヤとその気持ちをあまり表に出さないようにしていませんでしたか? 「結婚しないの? 」と聞かれ、「いい人がいればね~」なんて言っていませんか? そんなんじゃ、一生「いい人」なんて現れません。

広告代理店で営業を務めるY子(36歳)は、転職を何回か繰り返し、そのたびにステップアップを図ってきたいわゆるキャリア系。小柄なものの愛らしい顔立ちだし、ファッションのセンスも悪くありません。そんな彼女ですから、結婚しないのは本人の強い意思が働いてのことなのだろうとまわりは思っていました。私生活をあまり話さないゆえ、「実はY子って、年下の男を囲っているのよ」な~んて噂も飛び出す始末。

ところが、大学時代の友人たちで出掛けた温泉旅行で彼女のホンネが炸裂。友人たちはみんな既婚者。その幸せぶりに刺激されたのでしょうか、したたかに酔っぱらったY子の口から「結婚した~い!」「何でアタシは結婚できないのよ~!!」という言葉が飛び出したのです。普段はクールな彼女の醜態に友人たちは驚いたものの、「あ、なんだ、そういうこと」と納得。アラフォーの皆さまのなかには、長く付き合っている恋人がいるという人も少なくないかもしれません。「この年になって恋人もいないの。焦るわ~」などというご同輩を横目に、「少なくとも私は独り身じゃないわ。いざとなれば彼と結婚すればいいんだし」などとほくそ笑んでいませんか?

けれども、それだけ長く付き合っていたのに結婚に至っていない理由について、真剣に考えたことはありますか? 長年付き合っていて、しかも女性は30代と言うビミョウなお年ごろ。それなのに「結婚」の"け"の字も持ち出さない男性がいるとしたら、そして、それがあなたの恋人だとしたら、それは大いに問題あり! です。
セオリー2--長い春には自分からピリオドを打つ

雑誌編集者のM代(35歳)が広告代理店勤務の彼(37歳)と付き合い始めたのはいまから5年前。お互いに仕事をバリバリとこなし、プライベートも楽しんでいました。とはいうものの、5年たっても未だに結婚を切り出さない彼に対し、もやもやとした感情を抱いていたのも事実。ですが、焦っていると思われても嫌なので「お互い忙しい、もう少し落ち着いたらね。いまの状態でも十分楽しいし」と、自分を納得させていたのです。

そんなある日、「大事な話がある」と彼からの呼び出しが。「これはいよいよプロポーズか!?」と思い、わくわくしながら待ち合わせ場所に向かったところ、彼の口から出たのは「別の女性と結婚することになった」という言葉。

彼曰く、「M代は美人だし、明るいし、頭の回転も早いから、一緒にいてとても楽しい。友だちにも自慢できる。最高の恋人だ。でも、結婚する相手は地味でもいいから、しっかりと家庭を守ってくれる人がいいと思っていた」というのです。

そして、親から「早く結婚を!」とせっつかれた彼は密かに結婚紹介所に登録。そこで知りあった28歳の女性と結婚することになったとのこと。「でも、M代を好きな気持ちは変わらない。もしよかったら今後も付き合いを……」。これを聞いて、「馬鹿にしないでよ!」と激怒して、店を後にしたことは言うまでもありません。

一般的な感覚を持った男性であれば、30代の女性とある程度の期間付き合ったとしたら、「結婚」を意識するのは当然のことです。それなのに「結婚」を言い出さないということは、

1. 相手が誰であろうと、いまは結婚する気がない
2. 結婚する気はあるが、現在の相手ではないと感じている
3. いま付き合っている相手と結婚したいが、断られるのが怖くて言い出せないでいる

のいずれかでしょう。

M代の彼の場合は2番だったわけです。ここらでそろそろ結婚をと考えるのなら、自分の恋人が1~3番のどれに当てはまるのか、相手をじっくり観察し、話し合いをするなどして見極める必要があります。そして、1または2のケースであった場合、即刻別れを切り出すのが賢明でしょう。アラフォー」が2008年の新語・流行語大賞のトップテン年間大賞に選ばれましたね。同じくらい話題になっていた言葉に「婚活」もあります。ちなみに、「婚活」も新語・流行語大賞の候補語60の中に選ばれていました。というわけで、今回のお話は「アラフォー」の「婚活」です。

「婚活」とは"結婚活動"のこと。就職するのに「就活」こと就職活動が必要なように、結婚するのにも「婚活」が必要というのが、結婚難時代といわれる現代の常識となりつつあるようです。しかしながら、「婚活」という言葉に関わらず、自分の理想とする結婚を若いうちに実現している人たちは、今も昔も関係なく、しっかりと「婚活」していた、というのが私の実感です。
セオリー3--自分の「婚活」を振り返ってみる

若いうちから「婚活」を意識している人は、男性をみる時には常に「結婚相手としてふさわしいかどうか」を念頭に置いていますし、これと思った相手を落とすのにしっかり戦略を立て、確実に自分のものにしていました。いまひとりでいるアラフォーのみなさんのなかには、そんな人たちを「男にばかり媚を売って」とか「あさましい」などと見下していたかもしれません。けれども、そんな彼女たちは早々と結婚をし、自分たちは結婚できていない。認めたくないかもしれませんが、それが現実です。そう考えると、方法の好き嫌いは別として、結婚をするには「婚活」は大切ということはいえるのではないでしょうか。

また、「婚活」はしっかりしてきたのに、なかなか結婚に結びつかないという人もいます。ジュエリーショップで店長を務めるS美(38歳)の場合は、 35歳を過ぎた頃から出会いを求めて、遅ればせながら合コンに参加するようになりました。「結婚相談所に登録するのはなんだか焦っているみたいでいやだけど、合コンなら気軽に出会えるでしょう」というのがその理由。

幸いにもS美の部下の多くは女性で、彼女たちに頼めば合コンに参加することは比較的容易だったのです。仕事柄、美容にも気を使っているS美は年齢よりも若く見えることが密かな自慢でもありました。「若い子たちに混じっても見劣りはしないし、疲れ切った同年代の男よりも、少し若い男性のほうが私の結婚相手にはふさわしいかもね」というわけで、平均年齢30歳前後の合コンに参加していたのです。

そうやって、月イチペースで合コンに参加していたものの、S美に恋人ができる気配は一向にありません。その場では楽しく話が盛り上がっても、まったく後に続かないのです。その敗因は何か。大きな理由として考えられるのは年下が集まる合コンに参加してしまったこと。第一印象がモノをいう合コンで、若い女性たちのなかでひとり年上というのは、いくら若く見えるといっても、圧倒的に不利なのはいうまでもありません。

合コンでは「かわいい子がいたらいいな~」「ちょっと女の子と遊びたい」といった程度の気持ちで参加する人がほとんど。そんななかで、S美のように最初から「結婚」を意識した女性が鼻息荒く参加したとしても、男性陣はひいてしまうだけです。独身でバリバリと働いているアラフォー女性はおしゃれに敏感、美容にも関心が強く、若々しく見えることが多いようです。職場の後輩などからも「●● さん、お若いですね! その歳には見えませんよ」などとおだてられた経験を持つ人も少なくないはずです。確かに昭和の時代と比べると、女性は格段に若々しくなったと思います。その点において、現代のアラフォー女性は大いに自信を持ってもいいでしょう。

とはいえ、残念ながら結婚市場において、「若く見えること」はあまり意味を持たないようです。結婚相談所に訪れる男性の多くは、自分の年齢 (&容姿)も省みず、「若い女性を」と希望することが目立つのだそう。結婚を夢見るアラフォー女性はまず、結婚相手を探す男性が求めているのは「若く見える」ことではなく「若い」ことなのだ、というつらい現実を認識しておくことが必要です。
セオリー4--自分の魅力を分析する

メーカーでシステムエンジニアとして働くS子(39歳)はおっとりマイペース型。しかし、40歳を目前にしてさすがに焦り、インターネットの結婚情報サービスに登録することにしたそうです。登録する写真は思いきり若く見えるものを選び、プロフィールにも「30代前半に見えると言われます」など、若々しさを全面にアピール。その結果は……。

「散々でしたね。交際申し込みはほとんどなく、あっても60代の方からとか。いくらなんでもそれはちょっと……って感じでした」。あまりの反応のなさに落ち込んだS子。しかし、気持ちを切り替えて「若さ」に執着することをやめ、自分の本来の魅力をアピールすることにしたそう。

彼女がアピールしたのは、仕事に情熱を持って打ち込んでいること、食べることが大好きでおいしいお店を見つけるのが得意なこと、将来の夫とは対等な関係で家庭を築いていきたいこと、子どもは欲しいが年齢的なこともあるのでそれほどこだわってはいないこと、などなど。写真もブリッコ風なものではなく、キリリとした大人の女性らしいものに変えました。

「アピールポイントと写真を変えたら意外や意外、同年代の男性から交際の申し込みがきたんです。中には30代前半という年下の方も。話を聞いて見ると、経済的にも精神的にもしっかり自立しているように見えたところに魅力を感じていただけたようです」。いやはや、婚活ばやりですね。

ニュースなどでもアラフォー女性の婚活を追うドキュメンタリーを見かけるようになりました。驚くのは、婚活している方々がみなさんけっこうおきれいなこと。若い頃はさぞかしモテたんだろうな(失礼!)と思われる方ばかり。

美しくて聡明な女性たちがなぜいままで独身なのか。一生懸命に婚活に励んでいるのにどうして結婚できないのか。もしかしたらそれは彼女たちが若い頃を過ごした時代に関係するのかもしれません。
セオリー5--ターゲットは狭めない

アラフォーの中でもとくに40歳以上の方の20代の頃といえば、バブル真っ盛り。ボディコンが流行り、「非婚」がかっこいい女の生き方ともてはやされ、男性は「三高」でなければ結婚できないといわれた時代です。

PR会社に勤務するR子(42歳)もバブルを謳歌した一人。仕事をバリバリこなし、何人かの男性とも付き合って、充実した人生を歩んできました。しかし、いざとなると「もっと私にふさわしい人がいるのでは? 」という考えが頭をもたげ、結婚には至りませんでした。理想を追い求めすぎてしまうこと、常に上を目指す上昇志向の強さ(?)は、バブル世代の特徴といえるかもしれませんね。

そんなこんなで気がついたら40歳を過ぎていたR子。さすがに焦り、結婚相談所に登録したのですが、どうもうまくいきません。その原因は彼女の希望条件にありました。

彼女が結婚相手に求める条件とは……(カッコ内はR子の言い分です)

1. 身長は175cm前後(身長168cmの私がヒールを履いても釣り合いが取れる背の高さは欲しい!)
2. 年収は1000万円(私と同程度は稼いでもらわないと困る)
3. できれば次男(相手の親と同居するのはやっぱりイヤ)
4. 年齢は38~45歳(あまり年が離れると話題が通じなくなるでしょ)
5. 学歴は大卒以上(私、一応有名私大出てますので……)
6. 初婚(だって私も初婚だし。他の女のお古はご免被る)

R子は確かに素敵な女性ですが、冷静な目で見れば、ただの40代の女性。一体何様のつもり? という突っ込みが入りそうですよね。実際、結婚相談所のカウンセラーにも同じことを言われたのですが、最初のうちは聞く耳もたず。しかし、思うような結果が得られず、条件の見直しを考えるようになりました。そのきっかけとなったのは、大学時代の同級生だったM子の結婚。実は彼女もR子とほぼ同じような希望を掲げて婚活をしていたのですが、結婚には至っていませんでした。

そんなM子の転機となったのは高校時代の恩師。「とてもいい人がいる」と半ば強引にお見合いを設定されたとか。「身長165cm、50歳、バツイチというのを聞いて、最初はありえない! と思ったんだけど、恩師の紹介だったのでとりあえず1回会ってから断ろうと思ったの」。実際に会ったところ、非常に若々しく、ユーモアに溢れた男性で、M 子のほうが夢中になってしまったのだとか。

希望条件によって結婚相手を選別することは確かに必要かもしれません。ただし、あまりに厳しい条件を設定するのは考えもの。20代と比べれば、アラフォー世代の結婚相手探しは難しいのが現実。ただでさえ少ない出会いのチャンスを自ら潰してしまうのはなんとももったいない話です。

「釣書き」を重視しすぎるのは危険なこと。なぜなら「釣書き」からその人の本質を見抜くのは難しいからです。それに自分が「釣書き」で人を判断するということは、自分も「釣書き」で判断されるということに他なりません。

「非の打ち所のない見た目、経歴の持ち主だけど、どうもソリが合わない」という経験をしたことのある人は多いはず。その逆もあることでしょう。ですから、理想は理想として持ちつつも、結婚候補者のターゲットはゆるやかに設定したほうが得策。よほど「いやだ!」と思う人以外は、気軽に会ってみることをおすすめします。セオリー6--出会いの場を積極的に作る

強く願えば思いは必ず叶うといいますが、結婚したい! といくら念じても出会いがなければ結婚には結びつきません。10代、20代であれば学校や職場には恋人候補が溢れていますが、年齢を重ねると事情はだいぶ変わってきます。「同年代の男性たちはだいたいが結婚していて、職場には出会いがまったくない」と嘆くアラフォー女性は多いのです。

しかし、出会いがないと嘆いているだけでは結婚はできません。どうしても結婚したいのなら、積極的に出会いを作っていく必要があります。最も直接的なのは、結婚相談所に登録することでしょう。ここではみんな「結婚相手を探す」という目的のもとに集まっていますから、出会いから結婚に発展しやすいのが利点といえます。

とはいえ、結婚相談所に登録するには費用もかかりますし、直截すぎてなんだか気が引けるという人もいるでしょう(厳しいことを言えば、そんなことをいっているから結婚できないのだともいえますが……)。そんな人はまず自分の行動半径を広げてみることから始めてみるといいと思います。

たとえば、習いごとや講習会などは自然な出会いを作り出す格好の場所。自分を磨くこともできるので、かりに期待するような出会いがなかったとしても、無駄にはならないところが魅力です。ポイントは結婚対象となる男性が多くいそうなものを選ぶこと。料理教室やお茶・お花ではなく、語学(もし英語がまあまあできる方ならビジネス英語)やスポーツ(乗馬、ダイビング、ゴルフetc.………)などが王道でしょう。そのほか、ワインやウイスキーなどの楽しみ方を教える講座、株式投資などマネー系の講座なども男性が多そうですね。

また、ミクシィなどSNSを利用して、音楽や本、演劇など共通の趣味や興味を持つ人たちの輪に入り、オフ会などを通じて出会いを探るという方法もあるでしょう(ただし、参加する際は十分に信用がおける会なのかどうか確認を。最初は友人と一緒に参加するなど対策を)。サッカーや野球で贔屓チームがあるなら、そのファンサークルに入るというのもいいかもしれません。

アパレルメーカー勤務のM代(40歳(の場合は、少し変わった場所で出会いをつかみました。職場での出会いは見込めず、かといって結婚相談所に登録する勇気は持てずという八方ふさがりの状況にいた彼女。ある時、フェアトレード商品の販売を手伝うボランティア募集の告知をマンションの掲示板で見つけたのです。フェアトレードには以前から興味を持っていたし、何かが変わるかも? という気持ちもあって、参加することに決めました。

これをきっかけにフェアトレードの活動をするようになったM代。そのなかでフェアトレードショップを経営する30代後半の男性と知り合い、いまイイ感じのおつきあいが続いているとか。このように、出会いはどんなところに転がっているかわかりません。ですから、家でじっとしているよりは積極的に外に出ていったほうが少しでも結婚に近づくということができるでしょう。

このときに気をつけたいのはふるまい。せっかく出会いが期待できる場に参加したとしても、受け身の姿勢でいたのでは何も始まりません。親しみやすく気さくな雰囲気を作り出すとともに、「ちょっといいな」と思う人がいたらとりあえず話しかけてみるなど何らかのアプローチをすることをお勧めします。

ちょっとしたきっかけから出会いは広がっていくもの。1回参加しただけで結婚相手が見つかるなどというラッキーなことはあまりないかもしれませんが、そこで得た人脈からステキな出会いが舞い込んでこないとも限りません。
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