2008-06-19

【中国ビジネスこぼれ話】(6)大連に魅せられる日本企業

:::引用:::
DTSの中国展開は、東北部の玄関、大連がスタートの地。2年前に駐在員事務所を置き、本格的なコンピューターシステムのオフショア(開発委託)を開始し た。日露戦争の激戦地である旅順に近く、市内中心部には、かつて日本が建設したホテル、銀行、鉄道本社跡などが戦前のままの姿で現在も使われている。歴史 を感じる重厚な建物は一見の価値があり、日本との縁の深さを思い知らされる。懐かしい路面電車もいまだ現役。カメラ好きにはたまらない風景がてんこ盛りな のが大連だ。

 大連が位置する遼寧省は、日本語教育が盛んで、郊外の開発区には製造業を中心に多くの日系企業が工場を構える。何よりも成田から直行便で3時間という地の利のよさが日系企業を大連に吸い寄せている。

 大連市は広大な敷地にインフラを整備してIT(情報技術)業界を誘致した。大企業に交じって日本語でビジネスができる中国のソフトハウスが起業し、それらの企業との協力を求め、DTSなど日本のIT企業が進出するという流れができあがっている。

 中国展開を開始した当初は、見るもの聞くものすべてが新鮮で、何よりも規模の違いに圧倒されたが、時間がたつにつれ、それにも慣れ、いつの日か「まひ」していく。

 日々の業務に追われる駐在員の悲しい習性か。私の場合は、帰国時にリセットすることで、鮮度を保つ努力をしてきた。異国での慣れや知ったかぶりは事故の元だ。なによりも若さと好奇心を失わないことを肝要としている。(DTS上海社長 高田政和)
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