2008-06-18

暴走族に高齢化の波 ネットで募集も

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県内の暴走族が減り続けている。県警によると、構成員数は99年の約3割の141人に。時代の流れか、代名詞だった特攻服も「格好悪い」と敬遠され がちで、インターネットの掲示板を使って集団暴走の仲間を募るケースもあるという。暴走族の活動が本格化する夏場に向け、県警は根絶に向けた取り締まりを 強化する。

 県警交通指導課によると、現在把握している県内の暴走族は33グループ(141人)で、99年の45グループ(464人)の約3割に減った。99年に308人だった検挙人数も、昨年は約1割の33人にとどまった。

 以前は「総長」を中心とした数十人規模での爆音暴走が主流だったが、最近は組織が弱体化し2、3人の小規模グループによるゲリラ的暴走行 為が多いという。県警は少年人口の減少に加え、警察官が確認しただけで共同危険行為を立件できる、04年11月の改正道交法施行などが功を奏したとみてい る。

 定番だった特攻服も人気がなくなり、ジーンズにブーツなど普段着姿でオートバイを操る暴走族がほとんどという。「集会」は金曜、土曜日の 深夜が最も多く、携帯電話のメールやインターネットの掲示板で日時や場所を知らせ、その場限りの即席の暴走グループを結成することも増えているという。

 ここ数年をみると、20代の摘発が増えるなど高齢化が進み、中には40代もいる。「後継者不足」で暴走族を抜けられないケースもあるという。最近は旧型の車やオートバイで暴走行為を行う「旧車會」の活動が活発化し、そのメンバーが20~40代の暴走族OBの場合も多い。

 暴走族に関する110番受理件数は、00年の6432件から昨年は829件に減少した。今年1~5月の受理件数も前年同期比234件減の124件になっている。

 しかし、県警は「不良行為を助長し、暴力団とのかかわりもある。多大な危険と迷惑を与える存在であることに変わりはない」とし、6月を取 り締まり強化月間に指定。構成員の離脱支援活動や暴力団からの切り離し、不正改造車への対策などを重点的に推し進めている。(金子智彦)


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