2009-03-31

失職:非正規労働者19.2万人 正社員も1万人超

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厚生労働省は31日、昨年10月から今年6月までに職を失ったか、失うことが決まっている派遣などの非正規労働者が19万2061人に上るとの調査結果を公表した。3月までの失職者数は18万4347人(今月19日時点)で、前回調査(2月18日)から2万6541人増加。内定を取り消された大学生や高校生は1845人で、問題のあった2社の実名を初めて公表した。正社員でリストラされた人も、判明しただけで初めて1万人を超え、雇用悪化が全体に広がっている状況が浮かんだ。

 調査は全国のハローワークなどが実施。事業所、派遣会社などへ聞き取りをしてまとめた。6月までに失職する非正規労働者の内訳は、派遣労働者が12万5339人で65.3%を占めた。期間労働者などは3万9195人、請負労働者が1万5556人、パートなどが1万1971人だった。派遣労働の比率が減少する一方、直接雇用の期間労動者やパート労働者の比率が増える傾向にある。

 契約途中での中途解除や解雇は7万7861人で、期間満了の雇い止めは10万2365人。失職で住居を失った人は確認できただけで3216人(前回比131人増)だった。

 都道府県別では、愛知県が3万2014人で、前回から8000人以上増加。長野や静岡、三重などとともに自動車製造関連地域の厳しさは依然変わらないままだ。

 一方、正社員のリストラは、調査対象が100人規模以上のリストラに限られるが、前回調査から2529人増えて1万2502人となった。
 ◇内定の取り消し1845人

 就職内定の取り消しは、大学生が1501人(同221人増)、高校生344人(同50人増)。今回、内定取り消し状況の確認ができた154社のうち、小松ライト製作所(大阪府)=大学生9人、高校生12人=と、ジー・イー・エヌ(北九州市)=大学生14人、専修学校生6人=の2社は、取り消した学生の雇用を確保できなかったとして社名を公表した。【東海林智】
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