2008-10-23

都内観光の外国人誘導  豊かな自然や祭り 目と鼻の先に

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東京を訪れる外国人観光客を県内に呼び込もうと、県が旅行会社と協力して外国人向けの旅行商品を作った。大都市近郊にありながら花や自然、祭りなど 四季の味わいや文化がそろう埼玉をアピールしようというもので、商品名は「True Japan 埼玉」。受け付けを開始した9月10日以降の1か月で、 申し込みは18か国・地域(日本を含む)計117人に上り、上々の滑り出しだ。

 2005年に県内を訪れた外国人観光客は約14万人。県は外国人観光客を増やして地域経済を活性化させようと、07年3月、「埼玉県外客来訪促進計画」を定め、10年までに25万人にする目標を立てた。

 ターゲットとして目を付けたのが、東京を訪れる年間約420万人(06年)の外国人観光客。その数、埼玉の30倍。県は「埼玉は東京から近く、交 通の便もいい。もう少し足を延ばしてもらおう」と、旅行会社「エイチ・アイ・エス・エクスペリエンス・ジャパン」(東京都新宿区)と協力し、県内の名勝や 呼び物を楽しむツアーの制作に取り掛かった。

 キャッチコピーは「日本が凝縮・埼玉へ! 歴史と自然、そして感動」。日本の四季を味わってもらうため、「山の中の『女歌舞伎』と温泉」(10 月、小鹿野町)、「大盆栽まつりと安行の植木」(5月、さいたま市と川口市)など42種類のツアーを取りそろえた。合わせて、英語のパンフレットも作成。 都内のホテル、成田空港、旅行会社「エイチ・アイ・エス」の海外25か国38支店など、約200か所に計10万部を配布した。

 受け付け開始からの1か月で台湾やオーストラリア、米国などの外国人から申し込みが寄せられた。人気上位は「秩父夜祭」(12月)と「川越まつり」(10月)の観覧ツアー。それぞれ桟敷席と特別観覧席を確保したことも、外国人の心をとらえたようだ。

 県観光振興室の北川秀樹副室長は「モニターツアーで招いた東京在住の外国人からも『すぐ近くに新鮮な風景があった』と好評だった」と話し、今後1年間でツアーを60種類程度まで増やす考えだ。

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