2008-10-21

中国・四川省 「催行再開に自信」、復興への期待高まる

:::引用:::
▽四川省、広大な土地に点在する多様な魅力

  中国の面積は日本の約26倍にあたる960万平方キロメートルで、広大な国土を持つ。当然、各地の省も日本の都道府県とはスケールが異なり、四川省の面積 は48.5万キロ平方メートル。日本の国土の1.3倍にもあたる。観光面でも、四川省は九寨溝、黄龍、都江堰、青城山、楽山大仏、峨眉山、臥龍と、7つの 世界遺産を有し、中国周遊旅行のハイライトとな観光地が多く、「風景の省」とも呼ばれるデスティネーションだ。

 四川省といえば5月に発 生した四川大地震の影響が気になるところだが、これだけ広大な面積であるため、地域によって状況は異なる。例えば、震源地から30キロメートルの地点にあ る世界遺産「都江堰」では、楼閣「泰堰楼」が崩落する被害があり、中州の「魚嘴」など一部で受入を再開しはじめたが、全面回復には2年から3年ほどかかる 見込み。一方、四川で最も人気のある観光地の九寨溝は震源地から210キロメートルほど離れており、九寨溝国家級自然保護区管理局営業計画所によると、一 部で落石があった以外は影響ないという。ひとくくりに中国、四川と見るのではなく、それぞれの土地の良さに注目した旅行商品の提供が求められるだろう。


▽水の豊かな九寨溝、黄龍の景勝地区

  九寨溝は四川省の西北部にあり、省都の成都から約400キロメートルもの距離にある。長さ50キロメートル、面積720キロ平方メートルにおよぶ3つの峡 谷には、114もの池が段々畑のように重なり、17の滝や11ヶ所の急流、47ヶ所の泉水などを中心に、山や森林などが四季の彩を加えて幻想的な風景を作 り出している。特に池はトラバーチン(石灰質)の堆積によりさまざまな色彩を映し出し、41の池や滝からなる「樹正溝」は白いトラバーチンが特徴の「臥龍 海」や、黄色、浅緑、ダークブルーなどさまざまな色彩が映える「五彩池」などが有名。

 また、九寨溝のほど近くには、同じく世界遺産に登 録された「黄龍」があり、こちらもトラバーチンに覆われた谷間に広がる池、滝、洞窟の景観が特徴。ただし、「金銅洗身」「金沙灘」や「扇金王日」など、区 域内の池や滝に「金」の文字が付けられているように金黄色のトラバーチンが多く、日差しに照らされた美しい黄金の輝きを見せてくれる。

▽その他、四川の観光スポット

   南部には山自体が一体の仏像になり、台座込みの高さで71メートルもある「楽山大仏」、中国仏教の四大名山のひとつである「峨嵋山」の世界遺産があるほ か、西部には温泉や原生林、氷河のある「海螺溝氷河森林公園」など、自然景観や歴史文化も豊富。四川省には漢族をはじめ、イー族、チベット族、ミャオ族な ど、さまざまな民族が住み、特に西南地区には少数民族が多い。涼山イー族自治州でもある濾沽湖、チャン族の砦の「●楼」など、民族色の強い多様な観光ス ポットや景観が楽しめる。
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