2008-09-16

シルバー人材センター、介護や子育て分野に進出

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会員減少減で

 県シルバー人材センター連合会が、技術を持った団塊世代をターゲットに会員獲得に照準を当てながら、女性の会員増も狙い、介護や子育て分野にも進 出を始めた。高齢者雇用安定法の改正により、従来は退職していた60歳超の人たちの雇用確保を、企業が義務付けられたことなどから、同連合会の会員数が減 少しているためだ。同連合会で請け負う仕事量は増えているといい、積極的な加入を呼びかけている。

 県シルバー人材センター連合会の会員数は、今年3月末で9260人と、ピーク時の2003年に比べて741人減少するなど厳しい状況。このうち女 性会員は約4割。2006年に高齢者雇用安定法が改正され、60歳超の人たちに対して、企業に雇用確保策を取ることを義務付けたため、60歳超の人たちに 働く場の選択肢が大幅に増えたことなどが要因とみられる。

 連合会の宮田和郎事務局長は、「仕事の発注量は年々、増加しているが、会員の減少とともに、仕事がさばき切れない状況だ」と打ち明ける。

 従来、受注する仕事の多くは、草刈りやふすまはりなどだったが、女性会員のために、福祉介護の講習も設置し、今年から子育て、介護分野へも参入を始めた。

 また、専門知識を持つ会員に、多くの仕事をこなしてもらうため、6月からは労働者派遣事業も開始した。大量退職し、技術を持った団塊世代に照準をあわせ、こまめに加入を呼びかける方針だ。

 同連合会は、「会員は減少傾向だが、技術を生かすために、定年を迎える団塊世代の方は会員に加入してほしい」と訴えている。


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