2008-09-22

銀聯:中国人観光客の決済サービス、使用店舗が県内で増加 8月末で300店 /千葉

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 ◇入国者増、成田の免税店も 商機拡大目指し

 中国人観光客らが買い物で利用する中国の決済サービス「銀聯(ぎんれん)」を使える店舗が、県内で増えている。観光目的で日本へ入国する場合に必 要な査証(ビザ)の発給基準が緩和されたことから、中国人観光客は増加傾向にある。中国人客の取り込みを図り、売り上げアップにつなげるのが狙い。【柳澤 一男】

 同カードの日本でのサービスを担当している「三井住友カード」(本社・東京都港区)によると、銀聯は中国の銀行口座から買い物の額が引き落とされるシステム。顧客用のカードの発行枚数は約16億枚。数字の上では、中国国民が1人1枚以上持っていることになる。

 県内では8月末現在、約300店舗で使える。「そごう千葉店」(千葉市中央区)は8月1日から導入した。以前から、中国人の買い物客から問い合わ せが相次ぎ、「銀聯カードが使えたら高額な宝飾品も買えるのに」と話した客もいたという。「中国人客からの問い合わせもあり、ニーズに応えたいという思い から導入を決めた」(同店販売促進部)と説明する。

 中国人は海外旅行時、国外に持ち出せる現金の上限が5000米ドルに規制されている。しかし銀聯に入会していれば、口座に入金している額まで使用可能だ。

 県観光課によると、県内を訪れた中国人は03年で約7万5000人。07年には約23万9000人と3倍以上に跳ね上がった。背景には、中国の日 本観光ビザ取得の範囲が広がったことがある。05年に団体観光ビザの発給対象が中国全土に広がった。今年3月からは家族旅行であれば少人数での取得が可能 になり、同課は「中国人客は今後も増える可能性が高い」と分析する。

 成田国際空港ターミナルビル内の免税店を運営する「NAAリテイリング」(本社・同空港内)は、41店舗のうち、約90%で使用可能。銀聯を利用 し、ブランド店で約70万円もの買い物をした客もいたという。電器製品や菓子などを扱う「FaSoLa AKIHABARA」南ウイング店での使用は1日 平均15件。松野浩昌ショップマネジャー(39)は「中国人客は昔に比べ、たくさん買い物をする。中国人客自体が増えており、銀聯が使えることは商機拡大 につながる」と話す。


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